『“文学少女”シリーズ』(ぶんがくしょうじょシリーズ)は野村美月による日本のライトノベルのシリーズ作品、およびそれを原作とする漫画・劇場アニメなどのメディアミックス作品である。原作イラストは竹岡美穂が担当している。原作はファミ通文庫(エンターブレイン)より2006年5月から既刊12巻(長編8巻、短編2巻、外伝2巻)が刊行されており、本編は『“文学少女”と神に臨む作家【ロマンシエ】下』で完結している。
概要
本作は実在の文学小説が題材となっており、その小説をなぞるかのように物語が展開したり、登場人物がその小説に強い影響を受けたりしている。物語は基本的に井上心葉の一人称で進むが、その物語の合間には、登場人物の「誰か」の文章・心情などがその人物の一人称で語られる。
『このライトノベルがすごい!2007』で8位を受賞。『同2008』では、他媒体への展開(メディアミックス)が行われていない作品(当時)としては最高位の3位を受賞、本編完結直後に投票が行なわれる形となった『同2009』では女性キャラ部門(天野遠子)、イラストレーター部門(竹岡美穂)とともに見事1位に選ばれた。本編終了後となる『同2010』でも依然3位の高順位に選ばれている(女性キャラ部門では天野遠子と琴吹ななせがそれぞれ2位と3位、また竹岡美穂はイラストレーター部門で2年連続の1位を獲得)。また、2007年、ライトノベルアワードでミステリー部門賞を受賞。
あらすじ
本編
高校2年生の今、「普通の男子高生」の主人公・井上心葉。彼は過去に大きなトラウマを抱え、モットーさえ「君子危うきに近寄らず」。
そんな彼がひょんな事から、生粋の文学少女である天野遠子の秘密を知ってしまう。秘密を知ってしまった事で彼は、遠子が部長を務める文芸部に強制的に入部させられ、毎日毎日三題噺を書かされることとなってしまった。
天真爛漫で無邪気な遠子に振り回され、「これは事件よ!」の台詞に頭を抱えながらも、遠子が首を突っ込んだ(もしくは心葉本人が巻き込まれた)さまざまな事件を解決に導く手助けをしていく。その中で関わりを持った、竹田千愛や芥川一詩、櫻井流人、姫倉麻貴、琴吹ななせなどに少しずつ心を開き、やがてトラウマの元となった、ある少女と再会を果たす。
そして彼の物語が読み解かれ、過去から解放されたとき、彼は遠子を裏切り、遠子もまた彼を裏切る。千愛、流人、一詩、ななせ、麻貴、そして心葉……。あたたかく、甘く、優しい文学少女の手によって、すべての物語が読み解かれ終えたとき。
読み手であった文学少女・天野遠子の物語が綴られる。
彼女の物語を読み解いていくにつれ、心葉達の運命もまた、少しずつ動き出すのであった……。
外伝
登場人物
※声は特記のない限りドラマCD版・劇場アニメ版共通。
メインキャラクター
- 天野 遠子(あまの とおこ)
- 声 - 花澤香菜
- 聖条学園三年生。誕生日は3月15日。文芸部部長で、井上心葉の先輩にあたる女性。自称”文学少女”であり、純文学の本や小説の原稿を文字通り紙ごと食べる美食家。この行為をみて井上心葉は妖怪と呼んだりする(父親も本や小説を食べ、母親が物語を書いてくれていた)。普通の食材も食べることができるものの、本人にとってはただの味がしない無機物にすぎない(ゆえに、物語を食べ物の味に例えて表現しているのもあくまで想像上のもの)。図書委員以上に図書室について詳しいなど、文学にも精通している。バストは推定Aカップ。本人もその事を気にしている。
- 呼称は基本的に「遠子先輩」。また、「遠子」「遠子姉(とおこねえ)」「天野さん」「天野先輩」とも呼ばれる。
- 長い2本の三つ編みに、色白の肌、セーラー服のその姿は古式ゆかしい文学少女そのものだが、性格は無邪気でお気楽で天然気味。物語めいた空想を巡らしたり、こうと決めたら人の意見も聞かず行動に移したりする。頼まれてもいないのに人の事情に首を突っ込むようなおせっかい焼きな面もあり、事あるごとに「心葉君!これは事件よ!!」と、彼の冷めた態度にもかまわず彼を引っ張りまわす。その一方で妙なところで勘が鋭く、ここぞというときにはとても細やかな心配りが出来る人でもある。
- 様々な物語を読む事と食べる事に熱心。心葉がどんなに滅茶苦茶な話を書いても、それを決して残さないなど、文学に対しては真摯。「自分はあくまで「探偵」ではなく、ただの「文学少女」。ゆえに自分がするのは「推理」ではなく「妄想」、もとい「想像」」とは本人の弁。
- また恋愛にも興味があるようだが、ある有名な占い師に占ってもらった所、高校現在恋愛大殺界中らしい。ファーストキスの相手は心葉。ずっと前から心葉を「男の子」として認識していた。
- 得意教科は国語と英語。外国語は外国文学作品を原書で読みたいがために、英語以外にも中国語やフランス語も勉強しているらしい。苦手科目は数学。数字を食べたとしても、1つ1つ文字に意味がないため、味はしないという。
- 『神に臨む作家』の6年後のエピソードでは、大学卒業後に父と同じ道に進み、井上ミウの担当編集者となることが決まった。最終巻のエピローグ終盤で心葉と再会を果たす。
- 『コラボアンソロジー2』で『バカとテストと召喚獣』の登場人物と共演した際には試験召喚戦争を体験する場面もあった。召喚獣の装備は西洋甲冑。武器は得意教科で戦った場合は身の丈を越える長さのランスだが、苦手教科の数学で戦った場合は先割れスプーンに弱体化する。
- 井上 心葉(いのうえ このは)
- 声 - 入野自由
- 主人公であり、本作の主な語り手。聖条学園に通う高校2年生。呼称は「心葉君」「心葉先輩」「心葉さん」「井上」「井上君」「コノハ」など多様。中学三年生の時に生まれて初めて書いた「青空に似ている(ソラににている)」という小説を「井上ミウ」というペンネームで文芸雑誌に応募したところ大賞を受賞、14歳の謎の美少女覆面作家として売り出される。本は大ベストセラーとなり映画化やドラマ化もされ社会現象となるが、当時想いを寄せていた朝倉美羽に関するある事件が起こり、ストレスから過呼吸を起して倒れ、一時、引きこもりとなる。この事件がもとで他人とのかかわりをできるだけ避ける消極的な性格になるが、天野遠子との出会いにより少しずつ快活な性格を取り戻しつつある。
- 現在は普通の男子高校生として生活しているものの、天野遠子の秘密を知ったことで文芸部に無理矢理引きずり込まれ、様々な事件(厄介ごと)に首を突っ込んでいる。今では彼女のおやつ係。恒例の三題噺では時々わざと変な話を書いて、遠子に嫌がらせをしたりもしているが、時々、彼女好みの甘くておいしいおやつを書いてあげることも。
- 遠子を心から信頼していて、作中何度もくじけていくのを救われている。
- 6年後のエピソードでは、作家・井上ミウとして仕事に困らない人気ぶりで、妹・舞花に世話をやいて貰っている。担当編集者になった遠子を迎える時、高校時代の占いである「運命の人は白いマフラーを巻いて、鮭をくわえた熊の前で出会う」を思い出し、真夏の玄関の前でマフラーを巻き、熊の人形に自作の鮭をかませて待っていた。
- 『コラボアンソロジー2』で『バカとテストと召喚獣』の登場人物と共演した際にはある事情から女装させられることになったが、何も知らない人間が見た場合間違いなく女性だと思われる程に似合っている、召喚獣の装備は西洋風で武器は幅が広い剣または羽ペン。また、作中で遠子と、作者コメントで野村美月(このエピソード自体は井上堅二による執筆)双方から「前々から心葉には女装が似合うと思っていた」とカミングアウトされることとなった。
- 琴吹 ななせ(ことぶき‐)
- 声 - 水樹奈々
- 心葉の同級生。図書委員。中学時代のとある出来事から心葉に想いを寄せている。高校で再会したが、自分の本心を偽っている心葉に対して苛立ちを感じている。天野遠子を尊敬しているが、同時に心葉と仲が良いため、嫉妬してもいるらしい。茶色の髪と抜群のプロポーションを持つ美人で、クラスの男子の間でも人気がある。
- 極度のツンデレで、心葉を前にするとまともにしゃべれなくなるくらいの恋愛下手。
- 呼称は「琴吹先輩」「琴吹さん」「琴吹」「ななせ先輩」「ななせちゃん」「ななせ」など、心葉と同じく多様。
- クラスメイトの森とは親友で、学校の違う水戸夕歌とは大の親友。
- 6年後のエピソードではOLになっていて、心葉と空港で話すシーンが見受けられる。夏季の長期休暇を取り、パリで劇的な復活を果たしたオペラ歌手、臣志郎の公演へ行ったらしい。
- 姫倉 麻貴(ひめくら まき)
- 声 - 伊藤静
- 聖条学園理事長の孫。オーケストラ部の部長で指揮者。クォーターであり、周りからは「姫」と呼ばれるほどの美貌を持っている。尊大な性格の持主。本当は美術部で筆を持って絵を描いていたいのだが、理事長の孫という理由でオケ部に入らされ、その交換条件として学校にアトリエを作らせ根城にしている。遠子に執着しており、裸婦画のモデルになるよう口説き続けている。本気なのかどうなのか、遠子の「きわどい」写真を数百枚持っていると言い放つなど半ば変質者的な言動も目立つ。一方、数多くのOBを持つオーケストラ部に所属するため、かなりの情報通。遠子たちも時折情報を求めて彼女のところへやってくる。
- 通称は「姫」だが作中では説明書きに終わり、「麻貴」「麻貴先輩」など下の名前で呼ばれることが目立つ。
- 姫倉の血筋が大嫌いで、「神に臨む作家」では櫻井流人の子供を妊娠した。絶対的な存在である祖父に刃向かい、自分の意志で自分の子供を産むことを決断する。
- 6年後のエピソードでは流人との子供・悠人(はると)と、現在の夫・黒崎保との子供・蛍(ほたる)に深い愛情を寄せている。
- 竹田 千愛(たけだ ちあ)
- 声 - 豊崎愛生
- 文芸部にラブレターの代筆を依頼した少女。聖条学園に通う一年生。図書委員。
- 普段は子犬の様に愛らしく純粋で、よく転ぶドジっ娘。だがそれは演じている「竹田千愛」であり、本当は何事にも無感動・無関心で、顔に感情が表れない。祖母や親友が亡くなっても何も感情を抱かず、そんな自分に絶望してリストカットや自殺未遂を繰り返している。後に本性を見抜かれた流人と付き合い始める。
- 呼称は「竹田さん」「竹田」「千愛ちゃん」「千愛」など普通。流人からは「ちぃ」と呼ばれる。
- 6年後のエピソードでは教師になっている。心葉の回想から、流人とは6年後も仲良くいちゃいちゃしているようだ。
- 櫻井 流人(さくらい りゅうと)
- 声 - 宮野真守
- 遠子の居候先の息子で、弟のような存在。現在高校一年生だが、大学生でも通用する容姿をしている。『サロメ』のような愛憎溢れた激しい恋愛が好みだという、かなり変わった嗜好をもつ。自称・マゾ。女性にモテるため、3股4股は当たり前らしい。遠子に忠実で、人脈(主に女性)やパソコンを使った情報収集が得意。行動も素早い。明るくて社交的だが、目的のためなら手段を選ばない冷徹な面もあり、ななせを犯そうとしたりと、犯罪までおかそうとした。未成年で酒に弱いクセに飲んでいる。
- 遠子のことを姉のように思っており、彼女の幸せを願っている。彼女と心葉をくっつけようとなりふり構わず奔走したことも。
- 呼称は「流人君」「流人」「流君」「流」。
- 6年後のエピソードでも変わらず自由奔放であるらしく、怪しい興信所でバイトをしてみたりして、溺愛している息子の悠人に注意されたりしている。
- 芥川 一詩(あくたがわ かずし)
- 声 - 小野大輔
- 心葉のクラスメイト。弓道部員。背が高く、整った顔立ちと寡黙な性格の持ち主。成績も一年の中間が4位。期末は2位という優秀さ。運動神経もいいらしく、典型的な優等生である。ある理由から誠実な人間である事を自分に課している。
- 文化祭のある出来事を通して心葉と友人になり、後に彼と深い絆を結んでいく。美羽に恋愛の意味で好意を寄せており、心配性といわれるほどに彼女の介護と世話に付きっきり。
- 呼称は「芥川君」「芥川」のほぼ二択。「一詩君」「芥川先輩」は『愚者』に多く見受けられる。姉などの家族を除いては美羽のみが「一詩」と呼ぶ。
- 6年後のエピソードでは、公務員になっている。
- 朝倉 美羽(あさくら みう)
- 声 - 平野綾[1](ドラマCD版)
- 心葉の過去の想い人。かつては作家になることを目指していたが、とある事件により長期入院中。家庭事情に苦しんでおり、心葉との「井上ミウ」の一件が引き金となって、一時期精神を病んでしまった。精神の均衡を保つために心葉やななせたちを傷つけ追い詰めた。現在は和解し、芥川と共にリハビリに精を出している。『巡礼者』以降は芥川と一緒にいる姿が多く見られていた。ななせとは違った意味でぶっきらぼうな性格で、芥川についついきついことを言ってしまうこともしばしば。
- 呼称は主に心葉からの「美羽」、芥川からの「朝倉」。「朝倉さん」と呼ばれるのも「美羽ちゃん」と呼ばれるのも嫌らしい。
- 6年後のエピソードでは、福祉関係の仕事に就いている。
- 日坂 菜乃(ひのさか なの)
- 『見習いの、初戀。』から登場した、外伝の主人公。聖条学園で心葉の2年後輩にあたる。
- 卒業して学園を離れる遠子を涙ながらに見送る心葉の姿を偶然目にし、一目ぼれ。聖条学園入学後、彼が部長をしていることを知って文芸部に入部。しかし心葉目当てで入部したため、小説はほとんど読んだことがなく、作文も苦手である。遠子とは正反対で、ホラーやスプラッタが大好き。
- 文芸部の前部長(遠子)が心葉の想い人であると知り、彼女のような文学少女になれるように日々奮闘している。
- 遠子とは似ても似つかない風貌だが、何故か見る者に遠子を連想させることが多い。
サブキャラクター
- 森 紅楽々(もり くらら)
- 声 - 下田麻美
- 琴吹ななせの親友でクラスメイト。下の名前を呼ぶのはNGらしい。そのため「森ちゃん」と呼ばれている。
- ななせの恋を誰よりも応援しており、「お節介」だと彼女によく怒られる。だけど誰よりも友人思いの優しい女の子。彼女の恋が叶うことを願っていた為、遠子の卒業式でななせに別れを告げた心葉を人気のない廊下で「ななせを馬鹿にするな」と殴った。
- 芥川に想いを寄せていたが、彼と更科繭里が二人でいるのを見て二人が付き合っていると考え、失恋したと落ち込んだ。後にクラスメイトの反町亮太に告白され、彼と恋人になる。
- 彼女の人生最大級の悩みである下の名前は、特異なネーミングセンスを持つ両親によるもので、弟も同じように突飛な名前[2]をつけられている。その後生まれた妹にも同様の突飛な名がつけられるところだったが、当時すでに物心ついていた森が両親に必死で反対して自ら「さつき」と名づけた。
- 反町 亮太(そりまち りょうた)
- 心葉、ななせ、森のクラスメイト。挿話集2においての主な語り手であり、「詩人」シリーズの主人公。
- 明るい性格の森に片想いをしていたが、周囲にななせを好きだと勘違いされていたり森の想い人が芥川であったりと散々な目に遭い若干やさぐれていたときに、「文学少女」天野遠子に出会う。以降彼女から様々な詩集を手渡され、それにかなり感化されながら、時々「詩人」となって自分の物語をつむいでいく。
- 森と恋人となった後に、心葉とななせ、そして遠子の恋愛関係を知り、複雑な心境となる。だが誰が悪いなどと決め付けることも無く、心葉に振られたななせを慰め、卒業式の日には去ってゆく遠子に激励の言葉を送った。
- 片岡 愁二(かたおか しゅうじ)
- 『死にたがりの道化』に登場。聖条学園の元弓道部員。恋人・咲子の死後に自殺。心葉と容姿がそっくり。
- 真鍋 茂(まなべ しげる)
- 声 - 加瀬康之(ドラマCD版)
- 『死にたがりの道化』に登場。10年前の弓道部キャプテン。片岡愁二と同級生。現在でも後輩の指導にきている。
- 城島 咲子(きじま さきこ)
- 『死にたがりの道化』に登場。片岡愁二の恋人。10年前に事故で亡くなった。
- 添田 康之(そえだ やすゆき)
- 声 - 竹本英史(ドラマCD版)
- 『死にたがりの道化』に登場。10年前の弓道部員。片岡愁二と同級生。現在でも後輩の指導にきている。
- 添田 理保子(そえだ りほこ)
- 声 - 中島沙樹(ドラマCD版)
- 『死にたがりの道化』に登場。10年前の弓道部マネージャー。片岡愁二と同級生。現在でも後輩の指導にきている。
- 旧姓は瀬名で、現在は添田康之と結婚している。
- 斉藤 静(さいとう しずか)
- 『死にたがりの道化』に登場。竹田千愛の親友で彼女にあひるのマグカップをプレゼントしている。交通事故で亡くなった。
- 雨宮 蛍(あめみや ほたる)
- 声 - 川澄綾子(ドラマCD版)
- 『飢え渇く幽霊』に登場。彼女と付き合うと不幸な事が起こると言われている。よく保健室に運ばれており、その原因は何らかの理由による拒食症。麻貴の友人。
- 九條 夏夜乃(くじょう かやの)
- 『飢え渇く幽霊』に登場。雨宮蛍の母親。九條は旧姓。拒食症。蛍が幼いときに亡くなった。
- 黒崎 保(くろさき たもつ)
- 声 - 東地宏樹(ドラマCD版)
- 『飢え渇く幽霊』に登場。蛍の後見人。
- ハルミ
- 『飢え渇く幽霊』に登場。美人なバーガー店店員。流人の彼女の一人だが比較的あっさりした関係。
- 『幽霊』以降もところどころに登場し、流人の破天荒っぷりに呆れつつも、彼がとんでもないことに巻き込まれていないか心配している。
- 更科 繭里(さらしな まゆり)
- 『繋がれた愚者』に登場。旧姓は小西。芥川の彼女を自称する。長い黒髪を持つ美人。
- 鹿又 笑(かのまた えみ)
- 『繋がれた愚者』に登場。芥川一詩の小学校時代のクラスメイト。ある事件の後に転校した。
- 水戸 夕歌(みと ゆうか)
- 『穢名の天使』に登場。琴吹ななせの親友。白藤音大付属の高校に通っている。将来の夢はオペラ歌手。
- 臣 志朗(おみ しろう)
- 『穢名の天使』に登場。ななせに密かな想いを寄せる。
- 毬谷 敬一(まりや けいいち)
- 『穢名の天使』に登場。井上心葉たちの学校の音楽教師。
- 鏡 粧子(かがみ しょうこ)
- 『穢名の天使』に登場。水戸夕歌の通う高校の教師。毬谷敬一とは大学時代の友人。
- 姫倉 ゆり(ひめくら-)
- 『月花を孕く水妖』に登場。姫倉家の縁者で80年前に姫倉の別荘に住んでいた。
- 敷島 秋良(しきしま あきら)
- 『月花を孕く水妖』に登場。学生。80年前に姫倉の別荘を訪ね、ゆりと恋仲になった。
- 魚谷 紗代(うおたに さよ)
- 『月花を孕く水妖』に登場。姫倉麻貴の別荘でメイドとして働いている。中学1年生。
- 櫻井 叶子(さくらい かなこ)
- 『神に臨む作家』に登場。櫻井流人の母親で作家。天野結衣とは中学時代からの親友。
- 衝撃的な作品を書くことで有名であり、それによってかなりのバッシングも受けていた。しかし作家ととしては間違いなく「本物」であり、その文体と話運びはひどく美しい。
- 天野 文陽(あまの ふみはる)
- 『神に臨む作家』に登場。天野遠子の父親で、櫻井叶子の担当編集者をしていた。
- とても優しい人物だったらしく、いつもやわらかに微笑んでいた。交通事故で妻の結衣と同時に亡くなっている。
- 遠子と同じ本を食べる人間。結衣の書く物語を「家庭料理の味」と評し、ご飯として食べていた。しかし、担当作家であった叶子の作品はその文学作品としての価値から編集者として、絶対に食べなかった。
- 佐々木曰く、彼と叶子は「白い結婚」のような関係だったらしく、男女としては全く違う深い絆で結ばれていた様子。
- 天野 結衣(あまの ゆい)
- 『神に臨む作家』に登場。天野遠子の母親。櫻井叶子とは中学時代からの親友。かつては作家を目指していた。
- 須和 拓海(すわ たくみ)
- 『神に臨む作家』に登場。櫻井流人の父親。息子同様女性関係が派手でキャバクラの客引きをしており、櫻井叶子と出会ったときは19歳だった。
- 佐々木(ささき)
- 『神に臨む作家』に登場。薫風社の編集者で天野文陽の同僚。井上ミウの担当編集者。
- 冬柴 瞳(ふゆしば ひとみ)
- 『見習いの、初戀。』に登場。日坂菜乃の親友。クールで、ショートカットにほっそりとした顔つきで美人。
漫画化
- 高坂りと作画
原作第1巻と同じ『“文学少女”と死にたがりの道化』の表題でスクウェア・エニックス刊『ガンガンパワード』2008年8月号より連載されていたが、同誌が2009年4月号を以て休刊したことに伴い後継誌『月刊ガンガンJOKER』へ移籍して5月号(創刊号)より連載中。作画は高坂りと。
- 日吉丸晃作画
1話読み切りの作品として『“文学少女”と美味しい噺【レシピ】』の題で角川書店刊『ビーンズエース』Vol.17より連載されていたが、Recipe4より同出版社の『月刊Asuka』へ移動して2009年9月号より連載中。作画は日吉丸晃。
書籍一覧
文庫
- 長編(本編)
-
| タイトル |
発行日付 |
ISBN |
題材 |
| 1 |
“文学少女”と死にたがりの道化【ピエロ】 |
2006年5月10日 |
ISBN 4-7577-2806-9 |
人間失格(太宰治) |
| 2 |
“文学少女”と飢え渇く幽霊【ゴースト】 |
2006年9月11日 |
ISBN 4-7577-2915-4 |
嵐が丘(エミリー・ブロンテ) |
| 3 |
“文学少女”と繋がれた愚者【フール】 |
2007年1月4日 |
ISBN 4-7577-3084-5 |
友情(武者小路実篤) |
| 4 |
“文学少女”と穢名の天使【アンジュ】 |
2007年5月10日 |
ISBN 978-4-7577-3506-4 |
オペラ座の怪人(ガストン・ルルー) |
| 5 |
“文学少女”と慟哭の巡礼者【パルミエーレ】 |
2007年9月11日 |
ISBN 978-4-7577-3685-6 |
銀河鉄道の夜(宮沢賢治) |
| 6 |
“文学少女”と月花を孕(だ)く水妖【ウンディーネ】 |
2008年1月4日 |
ISBN 978-4-7577-3918-5 |
夜叉ケ池,草迷宮,外科室(泉鏡花) |
| 7 |
“文学少女”と神に臨む作家【ロマンシエ】上 |
2008年5月9日 |
ISBN 978-4-7577-4173-7 |
狭き門(ジッド) |
| 8 |
“文学少女”と神に臨む作家【ロマンシエ】下 |
2008年9月11日 |
ISBN 978-4-7577-4371-7 |
- 短編
-
| タイトル |
発行日付 |
ISBN |
収録作品
(初出、題材) |
| 1 |
“文学少女”と恋する挿話集【エピソード】1 |
2009年1月7日 |
ISBN 978-4-7577-4578-0 |
“文学少女”と恋する牛魔王【ミノタウロス】
(『FBSP Vol.2 まかでみスペシャル』、ツルゲーネフ『初恋』) |
“文学少女”の今日のおやつ 〜『更級日記』〜
(『FB Online 2007.1号』、菅原孝標女『更級日記』) |
“文学少女”と革命する労働者【プロレタリア】
(書き下ろし、小林多喜二『蟹工船』) |
“文学少女”の今日のおやつ 〜『万葉集』〜
(『FB Online 2008.2号』) |
“文学少女”と病がちな乙女【クロエー】
(書き下ろし、ロンゴス『ダフニスとクロエー』) |
“文学少女”の今日のおやつ 〜『ムギと王さま』〜
(『FB Online 2007.6号』) |
無口な王子【プリンス】と歩き下手の人魚【マーメイド】
(書き下ろし、小川未明『赤いろうそくと人魚』) |
“文学少女”と扉のこちらの姫【レイディ】
(『FB Online 2008.6号』、ハインライン『夏への扉』) |
“文学少女”と浮気な預言者【ヨカナーン】
(『FB Online 2008.7号』、オスカー・ワイルド『サロメ』) |
“文学少女”の今日のおやつ 特別編〜『スノーグース』〜
(書き下ろし、ポール・ギャリコ『スノーグース』) |
| 2 |
“文学少女”と恋する挿話集【エピソード】2 |
2009年8月29日 |
ISBN 978-4-7577-5039-5 |
森ちゃんのつぶやき
(『FB Online 2008.3号』) |
“文学少女”と愛を叫ぶ詩人【ハイネ】
(『FB Online 2008.4号』) |
“文学少女”の今日のおやつ 〜『ロリータ』〜
(『FB Online 2007.11号』、ウラジミール・ナボコフ『ロリータ』) |
“文学少女”とキスを待てない詩人【バイロン】
(『FB Online 2008.10号』) |
“文学少女”の今日のおやつ 〜『飛ぶ教室』〜
(『FB Online 2007.12号』、エーリッヒ・ケストナー『飛ぶ教室』) |
ななせの恋日記 其ノ一 たったひとつの願いごと
(『FB Online 2007.8号』) |
ななせの恋日記 其ノ二 大嫌いの裏側
(『FB Online 2007.9号』) |
ななせの恋日記 其ノ三 明日にはきっと
(『FB Online 2007.10号』) |
“文学少女”と汚れつちまつた詩人【チューヤ】
(書き下ろし、『中原中也詩集』) |
“文学少女”の今日のおやつ 〜『銀の匙』〜
(『FB Online 2008.1号』) |
“文学少女”と祝福する詩人【タゴール】
(書き下ろし、ラビンドラナート・タゴール『ギタンジャリ』) |
ななせの恋日記 特別編
(書き下ろし) |
- 外伝
-
| タイトル |
発行日付 |
ISBN |
収録作品(題材) |
| 1 |
“文学少女”見習いの、初戀【はつこい】。 |
2009年4月30日 |
ISBN 978-4-7577-4829-3 |
“文学少女”見習いの、初戀【はつこい】。
"文学少女”見習いの、心中【しんじゅう】。
(近松門左衛門『曽根崎心中』) |
| 2 |
“文学少女”見習いの、傷心【しょうしん】 |
2009年12月26日 |
ISBN 978-4-0472-6030-6(通常版) |
“文学少女”見習いの、傷心【しょうしん】。
(テオドール・シュトルム『みずうみ』)
“文学少女”見習いの、怪物【かいぶつ】。
(メアリー・シェリー『フランケンシュタイン』) |
| ISBN 978-4-04-726029-0(DVD付特装版) |
画集
- “文学少女”の追想画廊【ガレリア・デ・アール】 2008年12月26日発行 ISBN 978-4-7577-4588-9
漫画
- “文学少女”と死にたがりの道化【ピエロ】(作画:高坂りと、スクウェア・エニックス)
- 第1巻 2009年4月24日発行 ISBN 978-4-7575-2545-0
- 第2巻 2010年2月22日発行 ISBN 978-4-7575-2807-9
- “文学少女”と美味しい噺【レシピ】(作画:日吉丸晃、角川書店)
- 第1巻 2010年1月26日発行 ISBN 978-4-04-854411-5
アンソロジー収録作品
- コラボアンソロジー2 “文学少女”はガーゴイルとバカの階段を昇る 2008年10月30日発行 ISBN 978-4-7577-4484-4
- “文学少女”のコラボレーション作品は以下の3編を収録。
- “文学少女”と乙女に集う召喚獣 (井上堅二『バカとテストと召喚獣』とのコラボ作品)
- “文学少女”と殺された莫迦【フール】 (井上堅二『バカとテストと召喚獣』とのコラボ作品。執筆は井上堅二)(紫式部『源氏物語』「葵」および『千一夜物語』)
- “文学少女”とやってきた走者【ランナー】 (櫂末高彰『学校の階段』とのコラボ作品)
雑誌等掲載作品
(※のついている作品は文庫未収録)
- “文学少女”の今日のおやつ (FB Online 2007.1号 - 2008.2号まで掲載)
-
- 第1回「更級日記」(菅原孝標女『更級日記』)
- 第2回「かもめのジョナサン」(リチャード・バック『かもめのジョナサン』)※
- 第3回「桜の森の満開の下」(坂口安吾『桜の森の満開の下』)※
- 第4回「谷間」(アントン・チェーホフ『谷間』)※(挿話集3に収録予定)
- 第5回「好色五人女」(井原西鶴『好色五人女』)※(挿話集3に収録予定)
- 第6回「ムギと王さま」(エリナー・ファージョン『ムギと王さま』)
- 第7回 番外 ななせの恋日記
- 第8回 番外 続・ななせの恋日記
- 第9回 番外 続々・ななせの恋日記
- 第10回「ロリータ」(ウラジーミル・ナボコフ『ロリータ』)
- 第11回「飛ぶ教室」(エーリヒ・ケストナー『飛ぶ教室』)
- 第12回「銀の匙」(中勘助『銀の匙』)
- 最終回「万葉集」」(『万葉集』)
- “文学少女”の秘密の本棚 (FB Online 2008.3号より掲載)
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- 第0回『森ちゃんのつぶやき』
- 第1回『“文学少女”と愛を叫ぶ詩人【ハイネ】』前後編(『ハイネ詩集』)
- 第2回『“文学少女”と扉のこちらの姫【レイディ】』前後編(ロバート・A・ハインライン『夏への扉』)
- 第3回『“文学少女”と浮気な預言者【ヨカナーン】』前後編(オスカー・ワイルド『サロメ・ウィンダミア卿夫人の扇』)
- 第4回『“文学少女”とキスを待てない詩人【バイロン】』前後編(『バイロン詩集』)
- 第5回『“文学少女”と炎を上げる牛魔王【ミノタウロス】』前後編(三島由紀夫『潮騒』)※(挿話集3に収録予定)
- 第6回『迷える仔鹿【バンビ】と嘘つき人形【ドール】』前後編(J.D.サリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』)※(挿話集3に収録予定)
- 第7回『“文学少女”と幸福な子供【チャイルド】』前後編(『アンデルセン童話集』)※
- 第8回『不機嫌な私【ガール】と檸檬の君【ボーイ】』前後編(『檸檬』梶井基次郎全集 全一巻より)※
- 最終回『“文学少女”と騒がしい恋人【ラヴァーズ】たち』前後編(『ばらとゆびわ』サッカレイ)※
- いつか、きみに会う日まで(『“文学少女”の追想画廊【ガレリア・デ・アール】』に掲載)
関連書籍
- FBSP Vol.2 まかでみスペシャル ISBN 978-4-7577-3565-1
ドラマCD
2009年に『死にたがりの道化』、2010年には『飢え渇く幽霊』がドラマCD化されている。発売元はランティス。
- “文学少女”と死にたがりの道化【前篇】 2009年10月21日発売
- “文学少女”と死にたがりの道化【後篇】 2009年11月25日発売
- “文学少女”と飢え渇く幽霊【前篇】 2010年2月24日発売
- “文学少女”と飢え渇く幽霊【後篇】 2010年3月24日発売予定
劇場版アニメ
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この項目または節に公開前の映画に関する記述があります。
記述内容は映画の公開によって変更されたり、公開が近づくにつれ確度が向上する可能性があります。 |
2009年4月にコミック版第1巻と『“文学少女”見習いの、初戀。』の書店向けリリース情報より、劇場アニメ版がProduction I.Gにて製作される予定と発表された。2010年5月1日に公開予定。また、映画の公開に先駆けて2009年12月26日に発売の『DVD付特装版“文学少女”見習いの、傷心。』に劇場版PVが収録されている。
スタッフ
- 監督 - 多田俊介
- 原作 - 野村美月「“文学少女”シリーズ」(ファミ通文庫/エンターブレイン刊)
- キャラクター原案 - 竹岡美穂
- 構成・脚本 - 山田由香
- キャラクターデザイン - 松本圭太
- 音楽 - 伊藤真澄
- アニメーション制作 - プロダクション I.G
- 製作 - “文学少女”製作委員会
オリジナルアニメーション
『“文学少女”今日のおやつ 〜はつ恋〜』のタイトルで、2009年12月26日に発売の『DVD付特装版“文学少女”見習いの、傷心。』に収録されている。
スタッフ
- 監督・絵コンテ - 多田俊介
- シリーズ構成 - 山田由香
- 脚本 - 笹野恵
- キャラクターデザイン・総作画監督 - 松本圭太
- 作画監督 - 石川真理子
- 演出 - 江崎慎平
- 美術監督 - 鈴木路恵
- 色彩設計 - 津守裕子
- 撮影監督 - 田中宏侍
- 音響監督 - 中嶋聡彦
- 音楽 - 伊藤真澄
- アニメーション制作 - Production I.G
- 製作 - “文学少女”製作委員会
ラジオ
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| ラジオ:ラジオ"文学少女"〜真夜中の文芸部〜 |
| 放送期間 |
2010年1月9日 - 放送中 |
| 放送局 |
超!A&G+ |
| 放送時間 |
毎週土曜日 24:00 -24:30 |
| ネット局 |
ランティスウェブラジオ
毎週土曜日更新 |
| パーソナリティ |
花澤香菜 |
| 構成作家 |
小林洋平 |
| 提供 |
ランティス、エンターブレイン |
| ■テンプレート使用方法 ■ノート |
『ラジオ"文学少女"〜真夜中の文芸部〜』が超!A&G+、ランティスウェブラジオにて放送されている。なお、この番組は超!A&G+で花澤がパーソナリティを務める花澤香菜のひとりでできるかな?と同じスタッフで構成されている。(ただし、構成作家である小林ちゃんこちゃんこを除く。)
- 放送時間
- 超!A&G+ 毎週土曜日 24:00 - 24:30
- ランティスウェブラジオ 毎週土曜更新
- パーソナリティ
- 花澤香菜(天野遠子 役)
- コーナー
- リスナーから寄せられたふつおたを紹介する
- リスナーから寄せられた、花澤が出した「3つのお題」を含んだ三題噺を紹介する
- ファミ通文庫からのおしらせ
- リスナーから寄せられたラブレターや退職届など「どうやって書いていいか分からない文章」の依頼に対し、作家(ちゃんこ)が代筆した文を紹介する
- ファミ通文庫から出されているライトノベルの一部分を朗読する。さらに、朗読したライトノベルにちなんだチャレンジを行う。
- 前後番組の遍歴
| 超!A&G+ 土曜24:00-24:30枠 |
| 前番組 |
番組名 |
次番組 |
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ラジオ"文学少女"〜真夜中の文芸部〜
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脚注
- ^ 『死にたがりの道化』ドラマCD発売当初キャストは未公開であったが、声優本人の公式webサイトにて明らかとなった。
- ^ 作中では明らかにされていないが、森が「ルー」と呼んでいること、また「いくらファンでも怪盗の名をつけなくても」という森の台詞、両親が考えていた妹の名前候補が無鹿(なうしか)だったことから、ルパンかもしくはそれにちなんだ名前と思われる。
外部リンク
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