アメリカ大陸諸国の独立年表(アメリカたいりくしょこくのどくりつねんぴょう) とは、北アメリカ、南アメリカ諸国の独立に関する年表である。
概要
18世紀後半のアメリカ合衆国の独立の後、ヨーロッパでフランス革命とこれに続くナポレオン戦争が起こると中南米でも独立の動きが活発になった。1825年頃までに、アラスカ、カナダ、カリブ海諸島、ギアナなどを除く主要な地域が独立を達成した。
年表
- 1776年7月4日に独立宣言を公布、1781年までにほぼ独立し、1783年のパリ条約で独立が正式に承認された。
- ハイチは1697年以降はフランス領サン・ドマングとなり、フランスの重要な植民地となっていた。フランス革命の影響で1791年にムラートや解放奴隷がフランソワ・トゥサンを指導者として反乱を起こした。
- スペイン、ポルトガルが一時フランスに占領された。
- ナポレオンが登場するとハイチの独立運動は1802年に鎮圧され、独立運動の指導者フランソワ・トゥサンは捕らえられ獄死したが、その後も反乱は続き、ハイチは1804年に独立を宣言した。世界最初の黒人による共和国となった。独立の余勢をもって同じイスパニョーラ島東部のスペイン植民地も解放したが、後に支配を嫌った住民によりドミニカ共和国が1844年に独立した。
- 独裁政権やクーデターが繰り返され、1915~1934年の米国による軍事占領などもあり、今に至るも政情は安定せず、失敗国家(崩壊国家)とされている。
- ポルトガルのブラガンサ王朝は1807年11月に植民地のブラジルに亡命した。
- スペイン・ブルボン朝のカルロス4世を退位させた。
- ナポレオンがたてたスペインの傀儡王朝に対して、ラプラタの議会は退位させられたフェルナンド王を支持。1810年5月にスペインの総督を倒し、自治に移行した。
- ミゲル・イダルゴらが反乱を起こした。この反乱は1811年にスペイン軍に鎮圧され、イダルゴは処刑されたが、その後もメキシコの独立の動きが続いた。
- フランシスコ・デ・ミランダに率いられて独立戦争が始まり、後にシモン・ボリバルらが独立運動に加わった。→ ベネズエラの歴史
- ラプラタ連合 (アルゼンチン) とは同調せず、5月にブエノスアイレスに対して自治を求める蜂起を起こし、8月にスペインに対して独立宣言を行い、独自の道を歩んだ。
- アメリカ合衆国の第2の独立戦争と評されることもある。経済的にもイギリスから独立。
- ウィーン体制 (保守反動) の時代へ。
- 1816年7月 - ラプラタ連合がスペインから独立を宣言。
- 現在のアルゼンチン。
- 1817年にホセ・デ・サン=マルティン、ベルナルド・オイギンスらがアルゼンチンからアンデス超えを行ってチリに進軍し、チリを解放した。1818年にオイギンスを総裁として独立を宣言。サン・マルティンはこの後、ペルーへと向かった。
- ベネズエラ、コロンビア、パナマ、エクアドルを併せた地域をコロンビア共和国として宣言した。エクアドル、ベネズエラの要地はまだスペインの支配下にあり、ボリバル軍が解放に向かった。
- 自由主義勢力がスペインの王朝を倒し、一時革命政府を樹立した。メキシコ、コロンビアなどで独立運動を鎮圧中のスペイン軍も一時休戦した。これを機にメキシコ、大コロンビアなどが相次いで独立を達成し、スペインの中南米における植民地の多くが解体することになった。
- 王子のドン・ペドロが摂政としてブラジルに残った。この後、本国との対立やブラジル人からの擁立によりブラジルは独立へと向かった。
- 1821年2月 - メキシコがスペインから独立宣言。
- アグスティン・デ・イトゥルビデがイグアラ宣言を発布。9月には戦争に終止符を打った。
- ボリバル軍がベネズエラを解放し、大コロンビアに合流した。
- ホセ・デ・サン=マルティンがリマを奪取し、ペルー共和国を宣言した。その後、ペルーの運営をボリバル軍に引き継ぎ、1824年までにスペイン軍を降伏させた。
- グアテマラ、エルサルバドル、コスタリカ、ニカラグア、ホンジュラスを併せた地域が独立。北部は一時メキシコ帝国に併合された後、すぐに分離し、1823年に中米連邦を結成した。
- ボリバルの部下アントニオ・ホセ・デ・スクレがエクアドルを解放し、エクアドルは大コロンビアに合流した。
- アグスティン・デ・イトゥルビデがイトゥルビデ1世となったが、短期のうちに反乱が起こり追放された。
- サン=マルティンは独立運動から身を引き、ボリバルが引き継いだ。
- 摂政ドン・ペドロが独立を宣言、12月にペドロ1世として即位しブラジル帝国となった。1825年にポルトガルも独立を承認。1889年まで立憲君主国家となり、その後、共和制に移行した。
- アントニオ・ホセ・デ・スクレがスペイン軍を降伏させ、独立を達成した。ボリビアの国名はボリバルの名にちなむ。スクレは1826年にボリビアの初代大統領に就任。
- ベネズエラ、エクアドルが大コロンビアから分離し独立。
- ホンジュラス、グアテマラ、ニカラグア、コスタリカ、エルサルバドルに分裂。
- その後も、1861~1865年のスペインへの併合、1916~1924年の米国による軍事占領、独裁政権やクーデーターなど今に至るも同じイスパニョーラ島西部のハイチ同様に政情は安定していない。
- 英領北アメリカ法によりイギリスの植民地からイギリス連邦で最初の自治領となった。当初は、オンタリオ州、ケベック州、ノバスコシア州、ニューブランズウィック州の4州。1926年にカナダの連邦政府は外交権が認められ、国際的に完全な主権国家としての地位を獲得する。全州がカナダに加わるのは後の1949年。
- 1868年10月 - キューバがスペインから独立を宣言。その後、長い間、独立戦争となった。
- アメリカ合衆国がキューバの独立運動に介入し、スペインと戦争になった。キューバは1902年に独立を達成したが、傀儡政権によるアメリカの半植民地状態となった。フィリピンも同じ時期にスペインの手を離れ、アメリカの植民地となった。
- パナマ地峡にパナマ運河を建設する話がおこり、当時、帝国主義化しつつあったアメリカ合衆国が後押して独立。アメリカはパナマ運河の租借権を得たが、その後パナマ運河の支配権を巡りパナマは常に政情が揺れることになる。
20世紀後半
第二次世界大戦が終了した時点で、ヨーロッパとアメリカ合衆国の植民地は、カリブ海の西インド諸島 (イギリス領、アメリカ保護領など)、ユカタン半島のベリーズ、南米ギアナ(イギリス領、フランス領、オランダ領)だった。
- イギリスの西インド諸島植民地は1958年~1962年の間の西インド連邦などの自治領時代を経て多くが独立した。
- 1962年、ジャマイカとトリニダード・トバゴが独立。
- 1966年、バルバドスが独立。
- 1973年、バハマが独立。
- 1974年、グレナダが独立。1979年、クーデターにより親ソビエト連邦・キューバ派の政権が樹立されたが、1983年に再クーデター、10月にアメリカ合衆国とカリブ海諸国のグレナダ侵攻により親米政権が樹立。
- 1978年、ドミニカ国が独立。
- 1979年、セントルシアとセントビンセント・グレナディーンが独立。
- 1981年、アンティグア・バーブーダが独立。
- 1983年、セントクリストファー・ネイビスが独立。
旧宗主国との関係
関連項目
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