株式会社テイチクエンタテインメント(Teichiku Entertainment Inc.)はJVC・ケンウッド・ホールディングスが所有する日本のレコード会社である。なお「テイチク」とは、設立時の社名、帝國蓄音機(ていこくちくおんき)商會の略称。
概要
本社は東京都渋谷区神宮前にある。現在の社長は西山千秋。
会社設立が戦前という歴史のある会社で、特に演歌に強い。またNHK紅白歌合戦の出場歌手が多数所属している。石原裕次郎が所属していたレコード会社としても有名。カラオケや落語、鉄道関連の商品も多数発売しており、またBEGINをはじめとした沖縄音楽を歌うアーティストが多く所属していることも特徴的。海外のレコード会社との結びつきは大きくないが、近年では映画「20世紀少年」のテーマソングを歌うT.REXなどの洋楽アーティストも扱っている。
日本ビクターが親会社であることから、ビクターエンタテインメントは兄弟会社にあたる。
歴史
南口重太郎が大阪にスタンダード・レコードというレコード会社を設立した。この会社はのちにテイチクの一工場となる。南口は忠臣楠木正成を崇拝しており、このとき「楠公印」のレーベルマークを商標登録している(のちにテイチクで使われた)。
1931年2月、吉川島次と南口重太郎が合資會社帝國蓄音器商會を設立した。本社・工場を奈良県奈良市に、事務所・録音スタジオを川西市花屋敷においた。当時、吉川は現在の大和郡山市で、農業を営みながら蚊帳などの問屋をしており、副業として、この会社で蓄音器(ハードウェア)の販売を始めた。一般にいわれる11月説(「合資會社帝國蓄音器商會」の設立が11月という説)は、和数字の二の誤読と推測される。
なお、東京に同名の帝国蓄音器商会(ヒコーキレコード)というレコード会社があったが、1925年には他社と合併して合同蓄音器となっており無関係である。
- 1932年5月 新譜を第一回発売とし、1枚80銭の黒盤(5000番台)を標準規格商品とする。
- 1934年2月 株式会社に改組し、帝國蓄音器株式會社と改めた。本社を奈良県奈良市に移した。1枚1円の緑盤(15000番台)を発売。
- 1934年 日本コロムビアから作曲家の古賀政男を抜擢して重役に任用し、同社から録音技師と社員も呼び寄せた。東京進出に際して文芸部を銀座に、録音スタジオを杉並堀之内に置く。文芸部は、後に録音スタジオの地へ移転。楠木繁夫、松島詩子を専属として主力歌手とし、年末にはディック・ミネも専属とした。
- 1936年 藤山一郎、美ち奴が入社。本社を奈良市肘塚町へ移転し、工場も設備拡大を行う。
- 1938年 古賀政男退職。満洲国の新京に録音スタジオを新設して11月15日から録音を開始する。
- 1943年 10月6日に工場を失火で全焼。
- 1944年5月25日 帝蓄工業株式會社と改称。
- 1945年3月13日 この日の録音をもって録音を休止(この日録音の5面は未発売に終わる)。レコードの製造は継続。終戦後は、直ちに標準盤の新規格を制定して代表作品の再発売を開始する。
- 1946年3月21日 戦後の新録音を再開する。同年10月には社章を新しくしたが、レコードのレーベルは在庫分と新規分が混在しており一斉変更ではない。
- 1950年12月18日 社長の南口重太郎が死去。
- 1951年1月6日 南口重治が新社長に就任。同年9月に米国デッカとの契約成立。それに伴いSPレコードの品質が格段に向上する。
- 1952年2月 デッカレコードを発売。
- 1953年4月1日 社名をテイチク株式会社に変更。同年、レコードの録音に磁気テープの使用を開始。
- 1954年 LPレコード・EPレコードの発売を開始。
- 1961年 杉並堀之内の録音スタジオ改築完成。同年9月11日に松下電器産業と提携。
- 1985年 グロビュール音楽出版株式会社設立。
- 1987年 バイディス・レーベル新設。
- 1989年 ブラゾーン・レーベル新設、株式会社近畿ゼネラルサービス(現:パナソニックAVCディスクサービス株式会社)設立。
- 1993年 CD製造ライン設置。株式会社テイチク・ミュージック・コーポレーション、株式会社トライクル設立。
- 1998年 go-toレーベル、KID'DOMレーベル新設。株式会社トライクル、株式会社デヴォンポート解散。
- 1999年 経営不振のため同じ松下電器の子会社だった日本ビクターに経営権を譲渡した。ビクターはテイチクに飯田久彦を社長として送り込んだ。その際、現在の社名:株式会社テイチクエンタテインメントに改称した。
- 1999年 テイチク興業株式会社、スタジオ「グリーン・バード杉並」解散。エムシーエー・パナソニック・ミュージック株式会社解散。
- ワンダーエンターテイメント株式会社解散。株式会社テイチク・ミュージック・コーポレイション解散。
- 奈良事業部(ディスク製造工場)を株式会社近畿ゼネラルサービスへ営業譲渡。
- 本社ビルを京セラ原宿ビルに移転。
- 2000年4月 インペリアルレコード新設。
- 2006年4月 タクミノート新設。
- 2008年 日本ビクターがパナソニックグループから離脱してケンウッドと経営統合したことに伴い、テイチクもその傘下となり、パナソニックグループから離れた。
- 2009年7月 関連会社のグロビュール音楽出版株式会社が、株式会社テイチクミュージックに社名変更。
レーベル
現存
- テイチクレコード:主に演歌・歌謡曲
- インペリアルレコード:J-POP
- ユニオンレコード
- タクミノート:「大人のライフスタイルに寄り添う音楽を提案する」レーベル
- インペリアルレコードインターナショナル:海外ポピュラー
廃止
- TMC
- TGM(ティー・グランド・ミュージック)
- TRYCLE
- 上記3社は、テイチクの子会社として1994年に設立したJ-POP専門のレコードレーベル、後にテイチクに吸収合併された。
- BLACK
- Continental
- NON STANDARD(細野晴臣主宰のレーベル)
- MONAD(細野晴臣主宰のレーベル)
- BAIDIS
- Bi-tam-ing
- WONDER
- réveil
所属アーティスト
テイチクレコード
他。
インペリアルレコード
タクミノート
ユニオンレコード(かつてのテイチクのサブレーベルだった)
インペリアルレコードインターナショナル
過去に所属していたアーティスト
ゲームソフト
1992年以降、以下に挙げるゲームソフトを発売した。現在はゲームソフトの開発・販売は行っていない。
- スーパーファミコン
- PCエンジン
- プレイステーション
- ウキウキ釣り天国シリーズ
- 水族館プロジェクト
- モンスターパニッシュ
- レストランドリーム
鉄道関係
関連項目
外部リンク
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