ドルビーデジタル(Dolby Digital、AC-3:Audio Code number 3)とはドルビーラボラトリーズ(Dolby Laboratories, Inc.)が開発した、音声のデジタル符号化方式。
映画の音声やDVDビデオ、BDビデオ、プレイステーション3用ゲームソフト、XBOX用ゲームソフト、XBOX360用ゲームソフト、PC用ゲームソフト、BDレコーダーやDVDレコーダー、HDDレコーダー、ハイビジョンビデオカメラ等の幅広い規格媒体での音声記録に利用される。
概要
ドルビーデジタルは1.0chモノラル[1]から5.1chサラウンドまでの音をデジタル的に圧縮してデータ量を減らし、フィルムやDVDビデオなどに記録するのに用いられる。
映画の場合、音声をエンコード処理しフィルムのパーフォレーションの間(フィルムの両端に等間隔であいている穴と穴の間)に信号を光学的に記録している。ほとんどの映画作品には5.1chサラウンドを使ったサウンド方式(センター、左、右、リア左、リア右、サブウーファー)を採用しており、これをドルビーデジタルでエンコーディングする事が多い。ドルビーデジタルそのものが5.1chサラウンドを指していると思われることがあるが、これは誤りである[2]。
音質の評価は一般に悪くはないが、コアユーザーには高音質を謳う競合規格の「DTS」の方が好まれる場合が多い。それはドルビーデジタルの量子化ビット深度が16bitであるのに対し、DTSの量子化ビット深度は24bitであるためである。そしてドルビーデジタル5.1chサラウンド(48kHz/16bit)の場合、リニアPCM5.1chサラウンド(48kHz/16bit)を約1/10の640kbpsに圧縮するのに対し、DTS5.1chサラウンド(48kHz/24bit)の場合はリニアPCM5.1chサラウンド(48kHz/24bit)を約1/4の1.5Mbpsに圧縮する。つまり圧縮率が低く量子化ビット深度が大きい為、高音質というわけである。しかしDTSは後発の規格であるため、初期の再生機や安価な機器では非対応のものもあり、普及率の点からもドルビーデジタルが現在のデファクトスタンダードとなっている(特に映画館やシネマコンプレックスでは、設備が規格に対応しているかを表記している場合も多い)。
また、後発の規格であるDTSはオプションで扱われており、DVDビデオには規格上"DTS音声のみを収録することが出来ない"[3]という制約があるため、DVDビデオにおいてもドルビーデジタルの採用率は高い。
初のドルビーデジタル導入映画は『バットマン・リターンズ』(1992年)である。
近年は家庭用ゲーム機(Xbox・Xbox360・プレイステーション3)やPCゲームでもドルビーデジタルが採用されている。ハードウェアまたはソフトウェアによるリアルタイムエンコードで、効果音などを5.1chサラウンドで出力できるゲームソフトが多い。
拡張規格
- ドルビーデジタルサラウンドEX
- リアセンターを加えた6.1chサラウンド形式。ドルビーデジタルと上位互換性があり、EX非対応の環境で使用すると5.1chサラウンドで再生される。初の規格採用作品は映画『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999年)である。
- ドルビーデジタルライブ
- PC用で採用されているサラウンド規格。これまでのサウンドカードはDVDではサラウンド信号をS/PDIFで出力する事は可能だが、サラウンド対応のPCゲームにおいてはS/PDIFで接続してもサラウンド信号を出す事が出来ない。その場合はアナログオーディオケーブルを3本接続しなければならず配線が絡んでしまう欠点があった。この規格を採用したサウンドカードを使用する事により、DVDでもPCゲーム[4]でもS/PDIFで接続してもサラウンド信号の出力が可能になる。採用されている製品は、クリエイティブ・テクノロジーの「PCI Express Sound Blaster X-Fi Titanium Professional Audio」等がある。
- ドルビーデジタルプラス(以下DD+)
- 次世代DVD規格(Blu-ray Disc・HD DVD)で採用されている次世代サラウンド規格。BDでは最大7.1chまで収録できる。BDに収録されるドルビーデジタルプラスでは、5.1chまではドルビーデジタル音声しか認められていないという制約がある。これにより、DD+が再生できない機器では、ドルビーデジタル(5.1chサラウンド)に変換することができる。DD+のデジタル転送(ビットストリーム出力)にはHDMI ver1.3が必要となる[5]。
- ※(Dolby Digitalにエンコードすれば、S/PDIFでのサラウンド出力も可能)
- ドルビーTrueHD(Dolby TrueHD)
- BDビデオやHD DVDに採用された音声技術で、DVDオーディオで採用されている「MLPロスレス」の機能拡張版。HD DVDでは必須となるほか、BDビデオではオプションとなる。最大7.1chサラウンド(96kHz/24bit)形式をサポート。なお、MLPロスレスの呼称は今後もDVDオーディオには使われる。ドルビーTrueHDはDVDオーディオフォーマットでは使用不可。BDビデオやHD DVDに使用される場合にのみドルビーTrueHDが使われる(正確性の為に記述すると、ドルビーTrueHDはMLPの拡張技術でありドルビーデジタルの拡張技術ではない)。
- ※(Dolby DigitalにエンコードすることでS/PDIFでのサラウンド出力が可能になる)
記録用音声技術
- ドルビーデジタルレコーディング
- DVDレコーダーやHDD内蔵ビデオカメラで、2.0chステレオを「ドルビーデジタル」の圧縮信号で記録出来るフォーマット。
- ドルビーデジタルステレオクリエーター
- 2.0chステレオを圧縮信号で記録できるフォーマットで、音声トラックを編集可能。
- ドルビーデジタル5.1クリエーター
- 5.1chサラウンドを比較的容易に記録できるフォーマット。DVDオーサリングソフト、DVDレコーダー、5.1チャンネル記録対応ビデオカメラ等に採用されている。
注
- ^ 1980年代頃までに制作された古いテレビアニメなど1.0chモノラルで制作された作品の場合、DVDビデオ化の際には2.0chステレオとして収録される場合が多い。
- ^ 2007年までに発売されたXbox 360用ソフトでは、ドルビーデジタルのロゴの横に5.1chであることを示すために四角形の四隅・上辺の中央・四角形の中央に点が打たれたロゴマークが表記されていた
- ^ DTSとドルビーデジタルをそれぞれ収録という形式になる。
- ^ 対応ゲームが必要。
- ^ HDオーディオ対応AVセンター総括特集:HDオーディオとは?HiVi WEB
関連項目
外部リンク
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チネチッタ (川崎市)チネチッタ(CINECITTA)は、
神奈川県川崎市にある株式会社チネチッタが運営する
シネマコンプレックスである。
イタリアの首都・
ローマにある同名の映画撮影所から命名。イタリア語の原義は映画都市。
「チッタ」はイタリア語で「町」を意味するcittà(英city)に由来。「CITTA」の後にアポストロフィが付いているのは元々は、アクセント付き文字が文字化けしやすい日本語環境に配慮したものである。だが、固有名詞の一部となっており、「CITTA」で正式表記なのか、あくまで便宜的な表記なのかは曖昧である。
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サラウンドサラウンド(
英語:Surround)とは
音声の記録再生方法のひとつである。モノラル(1.0ch)、
ステレオ(2.0ch)音声よりも多くの
チャンネル(2.1ch以上)を有する。
一般的には単にサラウンド、或いはサラウンド音声という言い方がされる。
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