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バクマン。

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バクマン。
ジャンル 少年漫画
漫画
原作・原案など 大場つぐみ
作画 小畑健
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
発表期間 2008年8月11日 - 連載中[1]
巻数 既刊6巻[1]
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バクマン。』は、原作・大場つぐみ、作画・小畑健による日本漫画作品。2008年より『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載中[1]

目次

概要

週刊少年ジャンプ』(以下『WJ』)2008年37・38合併号より連載を開始。大場・小畑タッグでの作品は前作『DEATH NOTE』から2年ぶりとなる。漫画家を目指す少年を主人公としており、連載開始号の巻末コメントで大場は「比較的地味な内容になると思う」としている。タイトルは小畑の発案で、「漫画の『マン』を入れたかった」とのこと[2]。話数の単位は「○ページ」。サブタイトルは「○○と○○」。

本作では多くの漫画関係の固有名詞が実名で使われている。まず、作中で主人公達が漫画を持ち込む雑誌は連載誌である「集英社の『週刊少年ジャンプ』[3]」であり、『WJ』掲載作品は『ドラゴンボール[4]・『ONE PIECE[4]等と多くの作品が登場している。こうした実名は集英社関係に留まらず、『あしたのジョー』(『週刊少年マガジン』講談社)[5]といった他社の作品も登場している。また、『WJ』で活躍経歴のある漫画家たちの名前も登場する。『WJ』特有のシステムであるアンケート至上主義、専属契約制度についても詳しく説明されており、現実の『WJ』に忠実に沿っている。

登場する編集者の人名も、服部哲(服部ジャン=バティスト哲)、雄二郎(服部雄二郎)、キム(金成圭)、相田(相田聡一)、中野(中野博之)、吉田(吉田幸司)、そして副編集長の矢作(矢作康介)と瓶子(瓶子吉久)および編集長の佐々木(佐々木尚)と、現実の『WJ』編集部の編集者をモデルにしていることが伺える。ちなみに現実の編集者・服部雄二郎も作中の雄二郎と同じアフロヘアー[6][7][8]である。

どちらかと言えば青年漫画的な内容や『マンガ・エロティクスF』及び古屋兎丸とのコラボレーション[9]、登場人物の描いた漫画を小畑健がポスターとして『赤マルジャンプ』に掲載するなど『WJ』の中ではかなり異例の作品となっている。

単行本第1巻は、15万部以上を売上げ、オリコンチャート初登場4位を記録した。宝島社このマンガがすごい!2010」オトコ編1位作品。

2009年4月17日放送の『サキよみ ジャンBANG!』で特集として取り上げられ、実際の編集部や編集者が放映された。

2010年秋より、NHK教育テレビジョンにて全25話でテレビアニメ化されることが決定した[10]


あらすじ

中学3年生の真城最高(ましろ もりたか)は、高い画力がありながらも将来に夢を持たず、ただ流されて普通に生きていくだけの日々を送っていた。最高の叔父は、かつて週刊少年ジャンプに連載し、その作品がアニメ化もされた漫画家川口たろうであったが連載打ち切りとなり、その後の過労により亡くなった過去があった。

ある日、些細な出来事をきっかけに、秀才のクラスメイトで原作家志望の高木秋人(たかぎ あきと)に、「俺と組んで漫画家にならないか」と誘われる。はじめは一緒に漫画を描くことを拒絶していたが、声優を目指している片思いのクラスメイト亜豆美保と、「アニメ化したら結婚する」と約束したことから、漫画家への道を志すことになる。

登場人物

主要人物

真城最高(ましろ もりたか)
本作の主人公。漫画のを担当。友人たちからは「サイコー」と呼ばれている。
作中での漫画新人賞発表の描写から、埼玉県在住と思われる。初登場時の年齢は、中学3年生の14歳。
初連載開始時には高校2年生。小柄で、藍色がかった髪をしている。
中学時代には、将来の進路について既に自分で線引きをしており、「夢を見ても無駄だ」という諦めに近い気持ちを抱いていた。
漫画家としてあまり売れなかった叔父の信弘の影響もあってか、漫画家でもヒット作品を生まない人間はただの「博打打ち」と認識していて、また漫画家がヒットする確率などについて詳しい。
他人からしつこくかまわれることを嫌う。画力はかなりのもので、7歳で大臣賞をとったほどである。
自分の画風に対してサイコーは、「シリアスな作品に向いている」と評価しており、「ギャグ等の崩れた表情は描きにくい」と愚痴もこぼしている。
恋愛に関しては、携帯小説などの恋愛描写には冷ややかな反応を示す反面、自身はシュージンが引くほどのロマンチストである。
かつては叔父の信弘に憧れて漫画家を目指したこともあったが、小6の時に信弘が亡くなって以来、その夢も捨てていた。
だがある日、シュージンから「一緒に漫画を描いてくれ」と誘われたことから状況が一変する。
初めは渋っていたものの、小6の水泳大会の時から密かに想いを寄せている亜豆美保と「自分の作品をアニメ化して、亜豆にその声優をしてもらったら結婚」という約束を取り付け、真剣に漫画家への道を歩み始めることになる。
高木秋人(たかぎ あきと)
もう1人の主人公で、サイコーのクラスメイト。長身茶髪で黒縁眼鏡をかけている。
他のクラスメイトからは「シュート」と呼ばれていたが、サイコーからは(「自分ひとりバカにされている感じで気に入らない」という理由で)「シュージン」と呼ばれている。
初登場時の年齢はサイコーと同じく14歳で、初連載開始時には高校2年。音楽好きでヘッドフォンを付けている事が多い。
学校トップの成績を誇るが、漫画家になりたいという夢を持つ。中学時代サイコーの絵に惚れ込み、彼とコンビを組んで漫画家を目指そうと決め、誘いの言葉をかけた。
サイコーの判断には時おり戸惑いも感じているが、基本的には彼の意見を尊重している。
文才に長けており、中学時代には読書感想文などで毎回賞をもらっていたことから漫画ではストーリー及びネームを担当している。反面作画は自他共に認めるド下手である。
亜豆美保(あずき みほ)
サイコーの中学時代のクラスメイトで、彼が想いを寄せる少女。彼女自身も小4の時にサイコーが描いた絵が展示されているのを見た時から彼のことが好きだった。おとなしいので目立つ方ではないが、ルックスの良さはシュージンも認めている。非常に恥ずかしがり屋だが、声優を目指していて、プロダクションからは筋が良いとも言われているらしい。ただ歌は苦手な様子。美奈という小学生の妹がおり、一家揃ってかなりのロマンチストである。
サイコーとシュージンが描いた漫画がアニメ化したらその声優をし、サイコーと結婚するという約束をする。当初は夢がかなうまで2人の接触は避け、メールで励まし合うだけの関係で通すという条件を付けたが、亜城木夢叶が連載権を獲得してからは電話をしたり、サイコーが過労で倒れた時は見舞いに来るなど、積極的にサイコーと接していくようになる。
中学卒業後に八王子市に移った後、深夜枠のアニメでレギュラーも取れるようになり、順調に声優としての道を歩んでいる。現在は自力でいくつものオーディションを受け続け、端役ながらも声優の仕事は与えられているようである。
見吉香耶(みよし かや)
サイコーたちの同級生で、亜豆の親友。グラマラスな肢体と垢抜けた雰囲気を持つ都会的な美少女で、空手ボクシングをしており、運動神経は抜群。シュージンに好意を抱いており、漫画一筋で恋愛は二の次というシュージンの気持ちを知りながら強引にシュージンと付き合い始める。勉強の成績はあまり良くないながらも、サイコーやシュージンと同じ高校に進学した。
少々短気かつ押しの強い性格で、シュージンが自分のアピールに対してつれない反応を示すとすぐに暴力を振るうが、一方では引っ込み思案なサイコーと亜豆の関係を積極的に取り持とうともする。自分の目的のためには手段を選ばない厚かましさもあるが、それでも親友の亜豆やサイコーとシュージンを想う気持ちは本物で、サイコーからは「基本いい奴」と言われ、サイコーたちの仕事場にも出入りすることを認められている。
サイコーとシュージンのために、“亜城木夢叶(あしろぎ・むと)”というペンネームを考えた。彼女曰く「豆と真と高の3人の名字を合成し、彼らのえるという意味がある」らしい。亜城木夢叶を漫画家として成功させることを自分の夢と決め、2人のアシスタントのような形で、炊事や資料整理などに協力する姿勢を見せるようになり、2人が本格的に連載を持った後も、ベタ塗りや雑用などでアシスタント陣に参加している。

漫画家

新妻エイジ(にいづま えいじ)
『WJ』で10年に1人の逸材と言われている、超新星の天才漫画家。青森県出身。初登場時は高校1年で、サイコー達より1年上。いつも黒のスウェット羽ぼうきを何枚も背中に刺した格好でいる。
6歳の時からペンを握っているためその実力は相当なもので、デビュー前から毎月作品の投稿を行っていた。終始「漫画を描く」という世界に浸っている、いわゆる“変人”であり、効果音を口走りながら漫画を描く癖がある。初登場時に連載のために上京する条件として、「自分が『ジャンプ』で一番人気の作家になったら、自分の嫌いな漫画をひとつ終わらせる権限」を『WJ』の編集長に要求するずぶとさを示したが、礼儀は心得ているようで、年下の新人であるサイコー達に対しても丁寧な敬語で接している。上京してからは編集者にマンションを借りてもらい、オーディオを大音量で鳴らしながら執筆を行っている。
綿密な計算を重ねながら時間をかけて作品を作っていくサイコー達とは対照的に、自分の作るキャラは考えなくても勝手に動くという「計算しないで描く」タイプの漫画家である。しかし、それゆえに、「読者をどんな方法で楽しませるか」などといった計算面での技術は全くと言っていいほど素人であり、それが彼の唯一の弱点でもあった。そのことを後述の福田真太に指摘されてからは、周囲の意見やアドバイスを熱心に聞くようになり、ネーム作りや担当編集者との打ち合わせも真面目にするようになったという。また、金未来杯で発表された作品の人気順位を正確に当てるなど、他人の漫画を見る目もしっかりしている。
サイコー達は投稿時代から常に新妻エイジの存在を意識しており、今でも彼を最大のライバルと考えているが、彼の方はサイコー達を「亜城木先生」「高木先生」と呼び、サイコー達の作品を「自分には思い付かない」などと高く評価している。しかしながら、漫画家同士の友情と仕事は別物とはっきり割り切っていて、仕事の面においてはあくまでもクールでシビアである。
ちなみに、親しい人物にいい事があった時には、「コングラチュレーション」と叫びながら、紙吹雪の代わりにゴミ箱のゴミを部屋中にまき散らすのが彼流の祝福である。
福田真太(ふくだ しんた)
『WJ』の編集部から将来を期待されている新人漫画家の一人。銀色の長髪で、部屋の中でもニット帽をかぶっている派手めな青年。広島県出身。初登場時の年齢は19歳。
高校を出た後、漫画家になる夢を抱いて上京し、夢を実現させるかフリーターで終わるかの「一か八か」の追い込まれた生活環境の中で、アルバイトを掛け持ちしながら『WJ』での連載を目指していたらしい。生活費のために新妻エイジのアシスタントを長く続けていたこともあり、人並み外れた強烈な個性を持つ新妻と対等に付き合うことのできる数少ない人物の1人である。
短気で怒りっぽく、年齢や社会的地位に関係なく相手を見下す発言が多いため、編集者からは生意気な性格と見られているが、漫画に対する知識や情熱はサイコーにも引けを取らず、また態度は強引ながらも意外に面倒見のいい兄貴肌の性分のためか、サイコーと新妻からは深く慕われている。自分の思ったことを隠さずにはっきりと言う性格で、『WJ』の現状に対する不満を編集者に向かって堂々とぶちまける一方、サイコーと新妻に対しては「俺達が『ジャンプ』を変えていくんだ」と力強く宣言し、サイコーと新妻もこれに賛同している。自分と新妻と亜城木および後述の中井巧朗を合わせて、“福田組”と称し、彼自身はそのリーダーを自負している。「TRAP」休載の際は編集長の一方的な主張に腹を立て、自身が先頭に立って、彼に賛同した福田組や平丸と一緒に連載をボイコットするなど度量も大きい。
得意な作風は、過激な描写が多いバイオレンス系のバトル物で、「少年漫画はもっと不健全な作品がいっぱいあってもいい」「PTAを敵に回すくらいの方が面白い」などといった自論を主張している。画力は特別に高い方ではないが、彼の荒々しいストーリーには適している画風らしい。ちなみに、彼が『ジャンプ』で一番好きな作品は「To LOVEる -とらぶる-」で、「男の漫画だ」と語っている。
中井巧朗(なかい たくろう)
新妻エイジのアシスタントをしながら連載を目指していた、遅咲きの新人漫画家。初登場時の年齢は33歳で、初連載開始時は35歳。無精ヒゲの生えた小太りの男性。
漫画家になることを夢見て田舎から上京して以来、12年にも渡って数多くの漫画家のアシスタントを続け、『WJ』を縁の下で支えてきた、アシスタントのベテラン。そのため、背景画や効果線などを描く技術は一流で、色々なタイプの作品に合わせることのできる画力・器用さには定評があるが、反面、オリジナルのストーリーやキャラクターを作ることは苦手らしく、自作のネームも編集部からはまともに見てもらえない状態が続き、プロの漫画家になって連載を取る夢はほとんど絶望視されていた。
しかし亜城木や新妻、福田らと会ったことで刺激を受け、再び漫画家を志し、その後後述の蒼樹紅と組んで初めて連載漫画を持つことになる。『hideout door』連載中は狭くて古ぼけたアパートの一室で4人ものアシスタントと一緒に仕事をしていたが、それでも進行度は毎週ギリギリで、室内環境も悪く、アシスタントたちからはあまりよく思われていなかった様子。
これまで女性に縁がなかった故か、女性に対して著しく偏ったひとりよがりの感情を持ち、告白して振られると鬱に陥る極端な性格である。蒼樹に対しては打ち合わせでの初対面時から熱を上げ、彼女に身を呈したアプローチをかけるが、連載終了と共に振られてしまい重度の鬱状態に陥った。しかし目移りしやすいタイプでもあり、後にアシスタント仲間となった加藤に熱をあげ、逆に蒼樹に対し横柄な態度を取り、再び連載を取る目標を放り投げたりもしている。
蒼樹紅(あおき こう)
『WJ』には珍しい女性作家。本名は青木優梨子(あおき ゆりこ)。初登場時の年齢は20歳。 泣きぼくろが特徴の美人で、サイコー曰く「岩瀬(後述)に少し似ている」。東応大学に進学しており、大学院に進みながら漫画を描いている。漫画家の道が駄目だった時のために、教員免許も取得している。その容姿から男性にアプローチをかけられる事が多いが、恋愛経験は全く無いとの事。
以前は『マーガレット』で少女漫画の読切を3本短期間で執筆していたが「この手のファンタジーなら少年誌でやった方が良い」という編集部の誘いを受け『WJ』に移籍することにした。しかし、画風の方は少年漫画向きではなく画力も低かったため、ストーリー原作者に方向転換し、大学2年の時にストーリーキングのネーム部門で準キングに入賞している。尚、『hideout door』終了後は、再び一人で描くようになった。シュージンとの相談を経て、赤マルジャンプに『青葉の頃』を掲載したが、その内容はほぼ自分やサイコー達の実体験そのままであった。
性格は生真面目で他人に心を開くのが苦手な故、クールでプライドが高いと見られる事もある。"福田組"、特に福田に対しては抵抗感を持っていたが、彼らとの出会いを通し徐々に内面に変化が現れ始めた(岩瀬を客観的に分析し、かつての自分を重ねている事からもそれが伺える)。特にコンビを組んだ中井には「漫画家」として信頼を寄せていた他、ストーリー作成の相談相手となったシュージンの存在が大きく影響していると思われる。
かつては漫画に対してサイコー達と全く反対の価値観を持ち、亜城木の「この世は金と知恵」や福田の作品は「少年誌向けではない」と嫌う一方、サイコー達の好みではない間界野昴次の作品を讃美していた。
シュージンとの相談や動物園で彼と会っていた事などで見吉に誤解を招き、シュージンと見吉、ひいてはサイコーと亜豆との関係にも亀裂が生じかけたが、後に誤解がとけ、見吉・亜豆とも友人になる。
平丸一也(ひらまる かずや)
『WJ』班長の吉田が担当している異色の新人。極端につり上がった鋭い目をしている、黒い長髪の男性。初登場時の年齢は26歳。世の中に対して屁理屈ともいえるアンチテーゼ的な持論を持っていて、新妻にさえ「変わってて面白い」と言われるほどの変わり者。
元は漫画とは無縁のサラリーマンだった。スクリーントーンも知らないなど、漫画に関する知識は皆無だったにも関わらず、全くの独力で漫画を描き始めてから1ヵ月後に初投稿した「ラッコ11号」がいきなり月例賞(トレジャー)の佳作に入賞、連載に繋げるなど、新妻とは別の意味で驚異的な才能を持った天才と言える。
しかし、彼はもともと漫画家になりたかったのではなく、単に嫌いな会社勤めから逃れる手段として漫画を描く道を選んだだけのことで、本人はできることなら働かずに暮らしたいと考えているらしく、自分が漫画家になったことは間違いだったなどと、たびたび愚痴をこぼしている。連載開始後も、予想以上にハードな漫画家生活が嫌になり、たびたび仕事場から逃げ出すことがあるが、そのたびに担当の吉田に捕まって連れ戻され、監視付きで仕事をさせられている。漫画を描かせるための吉田の作戦に次々とハマってしまうなど単純な一面もある。ちなみに、酒には悪酔いするタイプであり、また若い女性に弱い。女性には奥手らしく、どさくさにまぎれないと告白もできないらしい。
高浜昇陽(たかはま しょうよう)
亜城木夢叶と同じく『WJ』編集者の港浦が担当している新人漫画家で、元はサイコーのアシスタントだった。初登場時の年齢は19歳。
基本的に人付き合いの苦手な性格らしく、普段は陰気な表情をしていて無口。しかし高校へ行きながら連載を持っていたサイコー達のことを尊敬していると語り、サイコーとシュージンなど自分が気に入っている人物の前では笑顔で喋る。その一方で、自分の気に入らない人物についてはシニカルな言い回しで批判をすることが多い。ウォルト・ディズニーのファンで、彼自身もディズニーのような漫画家になるのが夢だったらしいが、現在は担当編集者である港浦の方針によりギャグタイプの漫画を描かされている。しかし、港浦のことは基本的にあまり信用しておらず、サイコー達にも港浦をなるべく信用しないようにと助言をしている。なお、新妻と同様、彼も年下のサイコー達に敬語を使っている。
静河流(しずか りゅう)
亜城木夢叶が「未来時計」を『月例賞』に投稿した同じ回に『月例賞』に投稿してきた新人漫画家。初登場時の年齢は18歳で、サイコー達と同い年。作中ではいまだ姿を見せていないが、新妻や平丸に劣らぬ変人で、常にカーテンを閉めている自室に引きこもり、ゲームに没頭しているらしい。
「人の死」をテーマとするダークな作風が得意なため、才能はあるが『WJ』で連載するには危険過ぎると編集部から敬遠されている。そのため、『月例賞』では応募作が誌面やHPに掲載できない内容だったことから、回避策として特別賞「新妻エイジ賞」を受賞している。
極度の人間嫌いで、担当編集者の山久とも滅多に会おうとせず、山久とはインターネットのチャットを通して会話をし、ネームもファックスで送っている。担当の助言は素直に受け入れ、ゲームを攻略するように作風を素早く適応させようとするなど、天才的な素質も併せ持っている。
間界野昂次(まかいの こうじ)
金未来杯にエントリーしていた新人漫画家。初登場時の年齢は29歳。KOOGY(コージィー)という芸名でミュージシャンをしているが、漫画で連載デビューするために活動休止を宣言した。
歌手だけでなく俳優業でも成功しており、あらゆる面で自らのカリスマ性を発揮したいと考えている野心家。漫画家としての成功は、自分の名声を高めるための一つのプロセスとしてしか考えておらず、亜城木や新妻・福田らのように本気で取り組んでいる様子はない。
マスコミの力を利用して自分の漫画家デビューを大々的に宣伝し、金未来杯ではKOOGYファンからの投票を大量に集めようと画策していたが、実際の読者投票の結果は惨敗であった。しかし『ジャンプSQ』編集長の茨木のお膳立てで『ジャンプSQ』にて「カラフジカル」の連載を開始することになる。その際に蒼樹を誘いコンビを組むつもりでいたが、彼女が中井とのコンビを再結成したため一人で描く事になったらしい。
新井(あらい)
ベテランの漫画家。サイコー達が「疑探偵TRAP」の連載を開始する1週前の号から「チーズおかき」を連載していた。港浦からは「しばらくは連載が打ち切られることはない」と言われていたが、実際には短期間で打ち切られてしまった。
大石(おおいし)
『WJ』の漫画家。モデルは「いぬまるだしっ」の作者の大石浩二だが、作中では足の部分のみ登場。佐々木編集長と同様、「漫画は面白ければいい」と語っている。
「いぬまるだしっ」では度々「バクマン。」のパロディが描かれており、『赤マルジャンプ』にてコラボレーションを果たしている。また大石本人は『WJ』の巻末コメントにて「新年会で亜城木先生とお話できて嬉しかったです」と返している。
響恭太郎(ひびき きょうたろう)
「TRAP」が連載再開した次の号から「怪盗チーター」を連載していた漫画家。本名は中島芳介。ちなみに彼の担当編集者は、第6回金未来杯で間界野昂次の担当をしていた。

アシスタント

小河(おがわ)
亜城木夢叶の2代目担当編集者・港浦が連れて来た、ベテランのアシスタント。初登場時の年齢は31歳。
漫画家の夢を諦めて久しいプロの専業アシスタント(プロアシ)で、チーフとして他のアシスタント達を仕切り、指導も行う。落ち着いた雰囲気の男性だが、仕事には神経質で、仕事に差し支えるような雰囲気を嫌い、自分が仕事をしやすい環境を常に整えている。実は妻子持ちであり、生活費のために他の漫画家のアシスタントも掛け持ちしているとのこと。
かつて漫画専門学校にいた時、ストーリーを作る才能がないと言われて、漫画家の夢には見切りを付け、アシスタント業専門に徹することにしたらしい。そのため「絵は見られても漫画を見る目はない」と自嘲しているが、亜城木夢叶の「疑探偵TRAP」についてはすぐに打ち切られそうだと予想していた。
加藤奈津実(かとう なつみ)
小河・高浜と共に港浦が連れて来た、亜城木夢叶のアシスタント。眼鏡をかけた三つ編みの女性で、初登場時でのアシスタント歴は2年。
住所がサイコー達の仕事場から近いため、「泊まりがいらない」との理由で港浦が連れて来た。アシスタントとしては、特に可も不可もない様子。「TRAP」の打ち切りに伴い、約1年でサイコーのアシスタントを解雇となった。その後、高浜の連載が決まってからは、彼の仕事場のアシスタントになった。実はサイコーよりもずっと年上ながら、サイコーのことを「可愛い」と言い興味を持っていたが、亜豆の存在を知ると素直に身を引いた。
下山(しもやま)
中井巧朗と同時に服部雄二郎が新妻エイジの仕事場に連れて来たアシスタント。黒縁眼鏡をかけた、黒い長髪の痩せた男性。初登場時の年齢は21歳。
自分よりも若い新妻の下でアシスタントをさせられることに最初から不満の声をもらしていた。仕事場に連れて来られた初日から、新妻にはついて行けないと思っていた様子で、「CROW」の第2話の原稿が完成する頃には、雄二郎に何の断りもなく辞めていた。そのため雄二郎は彼にチャンスを与える気を失くしている。
安岡(やすおか)
福田真太のアシスタント。モヒカン刈りのヘアスタイルが特徴。福田の「自分の下手な絵にアシは何人もいらない」という理由で、福田のアシスタントは彼1人しかいない。そのため、毎週の忙しさに頭を悩ませている。金銭的な報酬にはうるさい一面もあるが、友人にもアイデア出しに協力してもらっているなどやる気は十分にあり、福田とも対等に語り合える間柄になっている。

集英社の人々

週刊少年ジャンプ編集部

服部哲(はっとり あきら)
『週刊少年ジャンプ(WJ)』の編集者の一人で、亜城木夢叶(サイコーとシュージン)の初代担当編集者。2班所属[11]。初登場時の年齢は28歳。編集部では「服部」と呼ばれている。「ははは」が口癖。
真城信弘(後述)と同様、「漫画をヒットさせるかさせないかは博打」という考えを持っており、サイコーからは「当たり」の編集者として見られている。サイコーとシュージンの才能には少なからず期待を寄せており、その指導ぶりには非常に熱心なものがある。彼自身、新妻エイジの担当編集者である服部雄二郎をライバル視していた様子があり、そのために2人を新妻エイジに負けない漫画家に育てることが、彼の目標となっていた模様である。反面二人には経験も必要と考えているが、二人の漫画への情熱、努力ぶりに舌を巻くこともあり、素直に認めている。
二人の得意な作風をよく理解しており、2人の熱意と努力を編集部にアピールするために様々な作戦を実行し、最終的に2人の高校在学中での連載を編集長らに認めさせることに成功した。そうした点において、彼は亜城木夢叶の生涯の恩人と言える。
2人の連載が決まった時、すでに「ONE PIECE」を含めて2本の連載の担当を任されており[12]、担当中の2連載を中途半端な形で他人へ引き継がせるわけにもいかないという理由で、担当を自分の後輩である港浦に引き継いだ。彼らの作品には口出ししないことを心に決めているが、時おり二人や港浦を諭したり、陰ながら気にかけている様子が伺える。
名前のモデルは、実際の『WJ』編集者・服部ジャン=バティスト哲。顔のモデルは、同じく実際の『WJ』編集者・齊藤優[13]。ちなみに、実際の服部も「ONE PIECE」を担当している[14][15]
港浦吾郎(みうら ごろう)
『WJ』の編集者の一人。服部と同じく2班所属。初登場時の年齢は23歳で入社2年目。服部の後を引き継いで亜城木夢叶の2代目担当になった。高浜昇陽の担当編集者でもある。
まだ若いながらも口が達者で、サイコー達が考えるよりも先に色々な話をテキパキと進めてくれるが、時折配慮に欠ける言動もある。中学生の時から川口たろうのファンらしい。
経験が少なく未熟であることは本人も自覚しているが、非常に熱心な性格で亜城木夢叶にも積極的なアドバイスを行っており、時に感情的になることもある。「疑探偵TRAP」に関して、前担当の服部哲が真面目に念入りな構成を考えていたのに対し、彼はストーリーにもう少し遊びがあってもいいと意見をしている。個人的には“笑い”が多い作品を好み、担当している漫画家にも自分の好きな“笑い”の要素を強引にすすめようとする傾向が見られる。先代担当の服部に対して彼らがどのような作風を得意としているかさえも理解していない様子であるが、港浦自身としては、自分の担当する連載がなかなか成功しないため、亜城木の次回の連載を何とか成功させて自分の立場を上げなければならないという焦りを持っている。そのため、後輩の山久をライバル視している。
服部雄二郎(はっとり ゆうじろう)
『WJ』の編集者の一人で、新妻エイジと福田真太の担当編集者。後述の中野の班に所属している。初登場時の年齢は26歳。サイコー達の担当であった服部哲とは同姓で、編集部では「雄二郎」と呼ばれている。
新妻エイジを始め福田組を中心に担当しており、彼らの突拍子もない要求に頭を悩ませている。ちなみに新妻の担当になったのは、彼が投稿してきた作品をたまたま最初に手に取ったという偶然から。新妻の常人離れした漫画の才能には全幅の信頼を置きながらも、亜城木夢叶という新たな才能の出現には少なからず脅威を感じていた様子で、一時は亜城木の担当であった服部哲の動向を気にしていたこともあった。しかし、当初の予想に反して亜城木の人気が振るわず、新妻との差が大きく開いている現在では、むしろ亜城木の不調を気遣っている様子がある。ちなみに、新妻と亜城木が『WJ』編集部で初顔合わせをした時、服部哲はタメ口で雄二郎と会話をしていたが、その後、新妻が本誌で連載を開始してからは雄二郎に敬語を使うようになった(実際の『WJ』編集部でも雄二郎の方が先輩である)。
ただし、編集部外における雄二郎の威厳はあまり強いものではなく、彼の担当している福田からは服部哲よりも格下に見られるなど、自分の担当する漫画家たちからは必ずしも尊敬されていないようである。しかし後に彼らにも慣れたのか、ある程度は意見交換ができるようになっている。
名前のモデルは実際の『WJ』編集者・服部雄二郎で、髪型も実際の雄二郎と同じくアフロヘアーである。
キム
『WJ』編集者の一人。2班所属。モデルは実際の『WJ』編集者・金成圭
服部哲や雄二郎に敬語を使っている様子から、編集者としては彼らの後輩と思われる。
山久(やまひさ)
『WJ』編集者の一人。港浦よりも1年後輩で、後述の吉田幸司の班に所属している。蒼樹紅の2代目担当編集者で、静河流の担当編集者でもある。自分の欲望に忠実な性格の持ち主で、目的のためには手段を選ばない強引な所がある。とりわけ美人の女性には目がないらしく、蒼樹紅の担当も彼自身が強く希望したものである(ただし、当の蒼樹から見ると、彼は「生理的に受け付けない」タイプの男性らしい)。また、その一方では、才能はあるが異端児として編集長からも警戒されている静河流の担当を自ら積極的に希望するなど、チャレンジ精神が旺盛な所もあり、シュージンからは「やり手の編集者」と評されている。
響恭太郎の担当編集者
『WJ』編集者の一人だが、名前は不明。第6回金未来杯の時には間界野昂次の担当をしていた。非常に影が薄く、気が弱そうな雰囲気の人物で、彼がいつも担当作家たちのわがままな言動に振り回される姿には悲壮感すら漂っている。しかし、その彼も日頃からの精神的ストレスが限界に達したのか、響恭太郎の暴言にキレてしまい、響と殴り合いの喧嘩に発展した模様である。ちなみに、彼も山久と同じく吉田の班の所属である。
中路(なかじ)
『WJ』編集者の一人。山久と同じく吉田の班に所属している。モデルは実際の『WJ』編集者・中路靖二郎。
相田聡一(あいだ そういち)
『WJ』の編集者の一人で、服部哲や港浦が所属している2班の班長。中井巧朗と蒼樹紅の初代担当編集者。初登場時の年齢は34歳。モデルは実際の『WJ』班長・相田聡一。ちなみに、実際の相田は本作の担当編集者である。
普段は辛口らしいが、亜城木夢叶の「この世は金と知恵」には高評価をしており、特にサイコーの画力を気に入っている様子。彼らの作品の出来の良さに驚嘆することも多く、一時期は蒼樹の「hideout door」の作画をサイコーに頼もうとしていたこともあったほど(最終的に選ばれたのは中井)。蒼樹・中井コンビの担当をしていた時には、実直な性格で仕事の腕も確かな中井には信頼を置いていたものの、蒼樹のプライドの高さに手を焼いていた。後述の編集長と同じようになかなか自分の意見を曲げない性格で、若手の編集者たちと衝突することもあるが、同時に若手の熱意や努力を積極的に評価する度量も持っている。なお、彼は“お笑い”が好きであり、自らもギャグ系の連載である「ボボボーボ・ボーボボ」「家庭教師ヒットマンREBORN!」を立ち上げてヒットさせた実績があるためか、後輩の港浦が自分の担当作家たちに“お笑い”の要素を強く求めている点についても肯定的な意見を示している。
吉田幸司(よしだ こうじ)
『WJ』の編集者の一人で、山久が所属している班の班長。平丸一也の担当編集者。初登場時の年齢は31歳。左右に分けているロン毛が特徴。モデルは実際の『WJ』班長・吉田幸司。ちなみに、実際の吉田は大場・小畑の前作「DEATH NOTE」を担当していた[16]
平丸の才能を一押ししながらも、彼の奇人ぶりには手を焼いており、逃亡癖のある平丸を捕まえては、色々な手段を使って平丸を手なずけ、彼のモチベーションを上げようとしている。巧妙な策略で平丸を漫画から逃げ出せないように画策しており、平丸からは他人行儀に「吉田氏」と呼ばれ恐れられている。亜城木夢叶の直接の担当班ではないものの、個人的には亜城木のことをかなり気に入っている様子で、亜城木の担当編集者であるはずの港浦よりも亜城木のことをよく理解しており、亜城木が編集部で港浦と言い争いになった時には、彼が率先して仲裁役を務めた。ちなみに、彼が平丸の仕事を監視している場面では、平丸の背後に立って(平丸の仕事場が高級マンションに移ってからはコーヒーカップを片手にソファーでくつろぎながら)首から下の部分だけを描かれている構図が多い。
中野(なかの)
『WJ』の編集者の一人で、服部雄二郎が所属している班の班長。モデルは実際の『WJ』班長・中野博之
瓶子(へいし)
『WJ』の編集者の一人で、服部雄二郎が所属している班の副編集長。初登場時の年齢は41歳。モデルは実際の『WJ』副編集長・瓶子吉久
個人的には新妻エイジよりも亜城木夢叶の方が好みであると評価しており、亜城木の2代目担当者である港浦に対しても、亜城木の将来のためにはあまり突拍子もないことをさせるべきではないと忠告をしている。
矢作(やはぎ)
『WJ』の編集者の一人で、地位は副編集長。モデルは実際の『WJ』副編集長・矢作康介
服部哲によると、相田班長や瓶子副編集長と同様、亜城木の「この世は金と知恵」を高評価していたらしい。
佐々木尚(ささき ひさし)
『WJ』の編集長。モデルは実際の『WJ』第9代編集長・佐々木尚。初登場時の年齢は46歳。
「面白い漫画であれば連載されるのは当たり前」と公言している、通称"面白さ絶対主義"の持ち主。非常に度量が大きく、連載会議においては、候補作品の本数や作者の経歴等に関係なく、たとえ初投稿者の作品であっても、自分が面白いと判断した作品に対しては「あり(新連載の候補にしてもよい)」の判定を下している。しかしその反面、いったん発言したことは原則として撤回しない主義のため、編集部の中にも彼の強硬な方針に不満を持つ者は少なくないようである。サイコーが過労により倒れた時は一方的に休載を迫り、一時期ジャンプ編集部で物議をかもしたこともある。
川口たろうが「超ヒーロー伝説」を連載していた当時の担当編集者だった。その後、彼は副編集長を務めていた時、川口たろうに「戦力外通告」を言い渡しており、それは彼にとっても嫌な思い出になっているらしい。川口たろうの葬儀にも参列していた。サイコー達の投稿時代、『WJ』の専属契約制度について説明をすると同時に、人気が落ちれば容赦なく切り捨てられる漫画家の厳しい実情についてもサイコー達に詳しく教えて聞かせた。サイコーが川口たろうの甥であることは知っているが、そのことでサイコーを特別扱いはせず、あくまでも将来性のある新人として期待するにとどまっている様子である。

その他

鳥嶋(とりしま)
『WJ』の出版元である集英社取締役で、佐々木編集長の上司。モデルは実際の集英社取締役で(「Dr.スランプ」の登場人物、Dr.マシリトのモデルとしても有名な)『WJ』第6代編集長の鳥嶋和彦
川口たろうが「超ヒーロー伝説」を連載していた当時の『WJ』の編集長だった。「超ヒーロー伝説」には、彼をモデルにした「取締マン(とりしまん)」というキャラが登場しており、当時の川口たろうは新年会の場で鳥嶋に「俺を勝手に出しやがって」と首を絞められたらしいが、それは当人たちにとって一種のスキンシップであり、当時の川口に対する彼なりの愛情表現であったとも言える。
それだけに、彼が川口たろうの甥であるサイコーと対面した時には、川口の死について「惜しいことをした」「残念でならない」などと感慨深げに語り、サイコー達の初連載にも格別の期待を寄せて、「可能性は0じゃないと考えるより、可能性は無限にあると考える」「実現したらいいと考えているのではなく、行動し実現させる」という応援の言葉をサイコー達に送った(本人曰く「どこかの映画で言ってた」らしい)。
茨木(いばらき)
『ジャンプSQ.』の編集長。モデルは実際の『ジャンプスクエア』編集長で『WJ』第8代編集長の茨木政彦
『WJ』の作家を積極的に『ジャンプSQ.』へ勧誘しており、間界野昂次を『ジャンプSQ.』に引き入れた。同時に蒼樹紅にも声をかけていたが、彼女が中井とコンビを再結成したことで、事実上間界野のみを引き入れたことになる。
谷中(たになか)
小説すばる』の編集者。『WJ』編集部の服部哲とは一緒に研修を受けた同期の間柄で、後述の岩瀬愛子が漫画の原作をやりたいと言ってきたため、服部を紹介した。

その他の人物

真城信弘(ましろ のぶひろ)
サイコーの叔父(サイコーの父の弟)で、漫画家。ペンネームは川口たろう。故人。享年39。
中学生の時に一目惚れした亜豆美雪(後述)と結婚したくて、少しでも彼女と釣り合う人間になりたいと考え、漫画家になる道を選んだ。その関係はサイコーと亜豆に似たようなものだったが、彼が漫画家として有名になる前に彼女は別の男性と結婚してしまった。
自分を漫画家とは言わず、あくまで「博打打ち」と名乗り、サイコーの絵の腕を認めながらも決して「漫画家になれ」とは言わなかった。谷草のマンションの一室に仕事場を持っていた。代表作は、アニメ化もされた『超ヒーロー伝説』。しかし、その後はヒット作が出ず、7年間で連載を2作発表したもののすぐに打ち切りとなり、編集部からも戦力外通告(事実上の解雇)を言い渡されていた。『WJ』のアンケートハガキの人気順位では、2位から20位までの順位を全て取ったことがあるが、1位だけは1度も取ることができず、彼はそのことが最後まで心残りだった様子である。仕事場中にヤニの臭いが染み付いている程のヘビースモーカーだった。
甥のサイコーとは異なり、画力は自他共に認めるほど低かったが、彼が描いていたのはギャグ系の漫画だったため、レベルの低い画力でも何とか通用していた模様。
かつて彼の担当だった佐々木編集長の話によると、戦力外通告を言い渡された後も、『WJ』の編集部に、ネームではなく原稿を持ち込んで来ていたらしい。しかし最後に原稿を持ち込んだ五日後、過労のためサイコーが小学6年生の時に他界した。サイコーは「叔父さんは自殺したのではないか」と思っていたが、3年ぶりに信弘の仕事場を訪れ、彼の凄まじい仕事ぶりの跡を目の当たりにしてからは、その考えを改めた。
彼の『超ヒーロー伝説』には、ガモウひろしの「とっても!ラッキーマン」と同様に色々なヒーローが登場するバトルヒーローギャグ漫画で、類似した名前のキャラ(男のロ・マン→漢の浪マン)が登場していたり、人気作となりアニメ化もされたが終了後に発表した2つの連載はいずれもすぐに打ち切られるなどの共通点から、ガモウが彼のモデルとも推測できるが、現時点では公式発表はない。
真城最高の父
真城信弘の兄。信弘よりも2学年上だったらしい。漫画家になった弟の信弘が苦労の末に早世してしまったので、息子の最高(サイコー)が信弘と同じ漫画家になることには反対するかと思われていたが、意外にもサイコーの夢に反対だった妻(サイコーの母)を説得し、サイコーを応援してくれている。それは、彼自身が子供の頃から「あしたのジョー」などの漫画のファンで、成人後もずっと信弘の良き理解者だったためではないかと思われる。本人は作中に未登場だが、電話を通してサイコーに励ましの言葉を与えた。
真城最高の祖父
サイコーの父と信弘の父親。サイコーが漫画家になる夢を家族に打ち明けた時、信弘が使っていたマンションの仕事部屋の鍵をサイコーに与えた。いつかサイコーが信弘の遺志を継いで漫画家の道を目指すことを、以前から予想していた節がある。
真城最高の母
現実的な考えの持ち主で、息子のサイコーが漫画家になることには反対していたが、夫と義父(サイコーの父と祖父)に説得され、サイコーの夢をしぶしぶ認めた。しかし、高校へ行きながらの連載に伴う過労が原因でサイコーが倒れ、長期入院となったのを機に、漫画をやめさせたいと編集長に訴えていたが、漫画に対するサイコーの執念に根負けし、説得を諦めた様子。ちなみに、サイコーの彼女である亜豆美保については「最高(もりたか)にはもったいない綺麗なお嬢さんね」と評している。
亜豆美雪(あずき みゆき)
亜豆美保の母親。旧姓は「春野」で、信弘の初恋の相手。初登場時の年齢は42歳。容貌は娘の美保によく似ており、髪型は縦ロール。
信弘の『超ヒーロー伝説』がヒットする前に別の男性と結婚してしまったものの、実際には信弘とは両想いで、手紙で彼を応援し続けていた。かつて信弘と手紙の交換をしていただけで終わってしまったことを後悔しているらしく、娘の美保には自分と同じ後悔をしてもらいたくないと忠告している。
岩瀬愛子(いわせ あいこ)
サイコー達の中学時代の同級生。シュージンと学年トップを争うほどの優等生だった。美人ではあったが、自分の才能を鼻にかけているように見える雰囲気があり、他の同級生たちからは敬遠されていた。現在は東応大学に進学し、秋名愛子(あきな あいこ)というペンネームで小説を書いており、『小説すばる新人賞』を受賞して出版業界の注目を集めつつあるが、本の売り上げはまだ3万部ほどで、「疑探偵TRAP」の単行本の売り上げには遠く及ばない。
シュージンに好意を抱いていたらしく、中1の時にシュージンに握手を求めて、シュージンがこれに応じたため、それ以来、自分の告白が受け入れられたものと勝手に思い込んでいた。結局その恋は叶わぬものとなったが、大学に進学した今も彼に対して一途な思いを抱いている。
蒼樹紅とは同じ大学の先輩と後輩の関係にあたる。大学に進学してからもプライドの高さは変わらず、蒼樹からも敬遠されている様子。
自分の本の売り上げが「TRAP」の単行本に遠く及ばないことを知ってもなお、漫画家は小説家よりも劣った職業であると一方的に決め付けているが、シュージンの気を引くため、あえて漫画原作に挑戦する姿勢も示している。蒼樹曰く「自分でやると決めたことは必ずやり通すタイプ」。
石沢(いしざわ)
サイコー達の中学時代の同級生。当時、他の同級生たちから絵が上手いと評判だったが、その実体は学校の女子を萌え絵のように描いて人気取りをしていただけであり、その上批評家気取りで他人の漫画をけなすため、シュージンは彼を忌避していた。サイコーとシュージンの合作「1億分の」を批判した為、二人とは因縁の関係にある。
その後、サイコー達と同じ八名大学に入学しており、しかも「キャラキラコミック」という漫画雑誌で4コマギャグ漫画を連載していた。蒼樹のアシスタントをつとめる話も出ていたが、彼女に対して自身の欲望を丸出しにしたことで再び敬遠され、さらに福田が名乗りを上げたことで交渉決裂した。

劇中劇

作内に登場した、おもな漫画作品を記す。

超ヒーロー伝説(川口たろう)
サイコーの叔父・信弘の代表作。『WJ』に連載され、サイコーが3歳の頃にアニメ化もされた。ジャンルは、様々なヒーローが出てくるギャグヒーロー漫画。漢の浪マン(おとこのろまん)という実力の低いダメヒーローが出てくる話がある。また、鳥嶋和彦をモデルにした取締マンというヒーローも登場する。
ふたつの地球(作:高木秋人、画:真城最高)
サイコーとシュージンの処女作。もともとのタイトルは「Wアース二つの地球」だったが、シュージンの冗談だったためタイトルから外された。近未来を題材にしたSF系の漫画で、実験の為にコピーされた地球の人間と、「真実の地球」の人間が戦うという内容。
本来は予行演習代わりに他誌に持ち込む予定だった「ダメ原稿」の候補であったが、サイコーの説得により、本命原稿としてブラッシュアップされた。
ストーリーがノベル調であること、絵がデッサン風であることから、あまりいい評価は得られなかった。これは、サイコーとシュージンがお互いの担当(絵とネーム)に関して口出ししないと最初に決めていたためでもある。担当編集者の服部哲いわく、「漫画としてはダメだけど、よくできている作品」。月例賞(トレジャー)に出されたが、最終選考の1歩手前で落選した。
1億分の(作:高木秋人、画:真城最高)
サイコーとシュージンの2番目の作品。シュージンが何日も徹夜で考えた多くのネーム案の中から選ばれた。人間がコンピューターで順位付けされる世界を舞台とする。
ストーリー、絵柄とも前作「ふたつの地球」より評価が上がり、手塚賞最終選考まで残ったが賞獲得はならなかった。『WJ』連載陣の漫画家の評価は良かったが、編集部の「ジャンプらしくない」という意見で切り捨てられたらしい。もっとも、服部いわく、この評価で賞を取れなかったのは異例だという。
この世は金と知恵(亜城木夢叶)
サイコーとシュージンの3番目の作品で、やはり近未来を題材にしたSF系の漫画。『赤マルジャンプ』での初の掲載作品となった。この作品を境に、2人は『亜城木夢叶』というペンネームを使うことになる。
少年誌向けではなく、サイコーとシュージンが言うには「少し感じの悪い作品」。しかし、服部はこのストーリーを絶賛し、また新妻や福田からも「面白い」と好評価を貰った。2人はこの作品で読者アンケート1位を目指していたが、集計アンケートのおよそ半分の票をさらって1位となった新妻エイジの作品に敗れ、3位。これを機にサイコーは『WJ』の王道であるアクション・バトルものを手掛けていこうと決める。しかし速報結果では1位をマークした実績があり、それに限っては唯一新妻の作品より上を行った作品であるといえる。
エンジェルデイズ(亜城木夢叶)
仮タイトル「私の天使エンジェル
サイコーとシュージンの(名前が出ている中では)4番目の作品。金未来杯に投稿した。
王道のバトル物として初めて服部にOKを出された作品。しかし、編集部からは「邪道で行くべき」「教科書通りになっているのが惜しい」などの意見が出て、最終的にはエントリーされず、赤マルに載せられることもなかった。編集部としては、2人が漫画家としてもっと成長してから載せるべきだと判断しての不採用であったことが後に判明する。この作品で、少なくとも2人が編集部全体から将来性を期待されていることが分かった。
CROW(クロウ)(新妻エイジ)
新妻エイジの『赤マルジャンプ』掲載作品。ジャンプ漫画の王道ともいえる典型的なバトル漫画である。
1000通の読者アンケート葉書の内500票あまりをさらって、『赤マルジャンプ』の人気1位に輝いた作品。その結果を元に新作『YELLOW HIT』を連載することとなっていたが、新妻は編集部の意見を聞かず、この『CROW』を連載用に描き上げて連載することをWJ編集部に認めさせた。結果的に『CROW』は大ヒットを収め、単行本は10巻まで出ていて、売り上げは累計で850万部あるらしい。アニメ化が決定し、「TRAP」が連載再開した号の翌日からアニメがスタートした。ちなみに登場人物には、新妻が幼い頃から遊びで描いていたキャラクターたちが反映されている。
KIYOSHI騎士(キヨシナイト)(福田真太)
福田真太の第6回『WJ』金未来杯エントリー作品。WJ編集部から最も期待されている作品として1番手で掲載。掲載された号でのアンケート順位は3位で、得票数は1312票、支持率は79%。支持率に関してはエントリーされた4作品中1位。第6回金未来杯同率1位受賞作品。
金未来杯以前にも読切としてWJ本誌に掲載していた。現代社会の問題などを絡ませたバトル漫画で、ギャグ的な要素も強く、サイコー達が「挑戦的で刺激がある」「現代版『男塾』って感じ」などと好評価する一方、福田の作風を良く思わない蒼樹紅からは「青年誌でやるべき」と酷評されている。雄二郎の指示ミスもあったが、同期の亜城木夢叶に一足遅れて連載権を獲得した。
疑探偵TRAP(ぎたんていトラップ)(亜城木夢叶)
サイコーとシュージンがバトル物に代わる新たな王道ジャンルとして連載化を前提に描いた探偵漫画で、2人の5番目の作品。第6回『WJ』金未来杯エントリー作品。2番手で掲載。掲載された号でのアンケート順位は3位で、得票数は1321票、支持率は76%。得票数に関してはエントリーされた4作品中1位。第6回金未来杯同率1位受賞作品。
サイコーが小学生時代に描いた『サギ師探偵ヒカケ』を下敷きにしたキャラ設定と、もともと推理小説のファンであるシュージンのアイデアの下に生まれた。詐欺師探偵の主人公が、犯人を罠にはめて捕らえるという設定。
ヒロインのアミは、亜豆がモデルになっている。
連載に向けての服部の作戦の甲斐もあり、福田や蒼樹&中井組の作品を抑え、連載権を獲得した。確かな画力と綿密なストーリー構成から編集部では賞賛の声があとを絶たず、一時は「CROW」と同率の3位まで人気が上がったが、サイコーが病気で入院中休載している間に多くのファンが離れて人気が急落したのが致命的となり、連載再開から間もなくして打ち切りとなってしまった。単行本は全4巻+番外編1巻。
hideout door(ハイドアウト ドア)(蒼樹紅、中井巧朗)
略称「ハイドア」。蒼樹紅がストーリー、中井巧朗が作画を担当した、第6回『WJ』金未来杯エントリー作品。3番手で掲載。掲載された号でのアンケート順位は3位で、得票数は1103票、支持率は73%。
作風はメルヘンファンタジー。主人公の少年が森の中で妖精に出逢い、自らも妖精になろうとする内容。中井が「自身の漫画家人生をすべて賭けた」と語り、背景の細部に至るまで細かく書き込まれている。作画は全て中井が担当したが、女性キャラの顔のみは蒼樹がデザインした。連載会議では中井の絵(特に背景)は好評で申し分なかったものの、蒼樹の話が少年誌向きではなかったこともあり、連載は見送られた。後に福田の「KIYOSHI騎士」に続き連載を開始する。しかしその人気は福田組の中では最下位で、相田、中井と蒼樹のすれ違いもあり「TRAP」が打ち切られた次の号にて打ち切りとなってしまった。ただし、中井の絵の評判が良かったのか、コミックスの売り上げは「TRAP」や「KIYOSHI騎士」よりも上だったとされている。
カラフジカル(間界野昂次)
間界野昂次の第6回『WJ』金未来杯エントリー作品。4番手で掲載。掲載された号でのアンケート順位は14位で、得票数は482票、支持率は53%で、エントリーされた4作品中最下位。
手塚賞準入選作品。目で見た物の色を変え、歌声で人の心を変え、世界を変えるという内容。ファンタジックで画風は斬新だが、シュールな要素が強く、サイコー達の好みではないとのこと。しかし、蒼樹はこれを「アーティスティックで夢や希望を感じる」と好評価している。しかしながら、金未来杯エントリー版は手塚賞の時よりもさらに理解しがたい内容となってしまっており、読者からも不評だった様子。見吉からは「自分に酔っている感じで、わけがわからない」と評された。その後、『ジャンプSQ』編集長の茨木のお膳立てで『ジャンプSQ』にて連載を開始している。
ラッコ11号(平丸一也)
平丸一也の初投稿作品で、月例賞(トレジャー)佳作入賞作品。あらゆる岩石に変化する両手を武器にして殴りまくるラッコ人間が、屁理屈を言いながら世直しをしていくという、理屈屋の平丸ならではの作風。初投稿作品でありながら、佐々木編集長の推薦により、福田や蒼樹&中井組の作品を抑えて『WJ』での連載化が決まるという、異例の扱いを受けている。しかし、平丸本人は本気で漫画家になりたいと思ってこの作品を描いたわけではなく、連載化にはむしろ困惑していた様子。アニメ化の話もチラホラ来ているとされていたが、それは平丸のモチベーションを上げる目的で吉田が吹聴していた作り話だった模様である。
怪盗チーター(響恭太郎)
「TRAP」が連載再開した次の号から連載されていた推理物。「TRAP」より先に連載会議に回っていて、何回も直した末に連載が決まったらしい。当初は「TRAP」が4月まで休載予定のため連載が開始されたが、「TRAP」が予定よりも早く連載再開された上、同じ推理物のため人気が伸び悩み、作者はそのことで担当編集者と殴り合いの喧嘩をした模様。その後、高浜の連載が決まるのと入れ替わりで打ち切りになった。
Business Boy ケンイチ(ビジネスボーイケンイチ)(高浜昇陽)
サイコーが入院している間に高浜が描いた作品。元はサイコー達の「この世は金と知恵」から影響を受けたものらしいが、作風はお笑い好きの港浦の方針によるものか、ギャグ調の雰囲気が強い。宝くじで大金を得た高校生の少年・ケンイチが、それを元手として様々なビジネスに挑戦するという内容で、ビジネスの裏話なども盛り込んだ内容になっているという。月例賞で準入選に入り、WJでこれの読切が掲載された際には新人では異例の2位に入っている。その後、『WJ』での連載が決まった。ギャグの要素を盛り込んだことで、アンケート順位は毎週10位前後とそれなりに安定しているが、高浜自身は「自分のやりたいことができない」と不満を漏らしている作品。
Future Watch-未来時計-(みらいどけい)(亜城木夢叶)
サイコーとシュージンが探偵物に代わる新たなジャンルとして描いたSF漫画で、2人の6番目の作品。読切として審査してもらうため、担当を含めた編集部には極秘で描き、月例賞に出品。「賞は獲らせない」という条件付きで審査する事になった。審査員であった新妻からは文句なしのトップ評価をもらった(ただし、ストーリーは面白いものの、キャラはやや弱いと評価された)。その後の連載会議では、後述の「TEN」と「未来時計」のどちらを連載にするかで会議が難航し、最終的には2作品とも読切として本誌に掲載し、読者に判断してもらう形をとった。『WJ』に2号連続読切掲載の2番目に掲載され、掲載された号でのアンケート順位は9位。
主人公がある日、父親の研究室で未来へ行くことができる腕時計を見つけたことから、物語が始まる。
俺2人(おれふたり)(亜城木夢叶)
サイコーとシュージンが探偵物に代わる新たなジャンルとして描いたSF漫画で、2人の7番目の作品。ある日まったく同一人物である二人が出会ってしまうという、どちらかというと「未来時計」に似た作風を持つ。ここからバトル物へ展開させることもシュージンの考えにはあったが、港浦が「HITMAN10」を推したため、事実上ボツとなった。
TEN(テン)(亜城木夢叶)
サイコーとシュージンが探偵物に代わる新たなジャンルとして描いたコメディ漫画で、2人の8番目の作品。ネーム作成時は「HITMAN10(ヒットマン テン)」という作品だった。港浦に合わせてシュージンが考えたネームで、港浦自身もこの作品を気に入っている。しかしくどいと言わせるほどギャグ要素を盛り込んだため、亜城木夢叶としては自分たちの作風を壊しているとして評価は低い。『WJ』に2号連続読切掲載の1番目に掲載され、掲載された号でのアンケート順位は10位。
世界中から集められた10人の殺し屋が殺し合いをするという設定。主人公は若くてさえない殺し屋。
斜本/日本の終わり(シャポン)(静河流)
月例賞に投稿された静河流の作品。人間の死をテーマとした作品で非常に暗い作風のため、ジャンプで掲載するには危険すぎると判断された。しかしエイジは「未来時計」に次ぐ高評価を与えた。特別賞「新妻エイジ賞」を獲得している。
走れ大発タント(はしれだいはつたんと)(亜城木夢叶)
サイコーとシュージンが『WJ』で低年齢層向けの連載を狙って試すために描いたギャグ漫画で、2人の9番目の作品。『赤マルジャンプ』にて巻頭カラーで掲載された。アンケート順位は1位だったが、2位の「True human」と大した票差はなかった。
主人公の大発タント(ダイハツ・タント)は小学5年で、その祖父である発明家の大発明人(だいはつ めいじん)が、自分が発明した発明品で主人公のクラスの女性担任の豊田ノア(トヨタ・ノア)を巻き込むストーリー。ヒロインは鈴木パレット(スズキ・パレット)。色々な発明品が出てくるのは、「ドラえもん」がモデルとなっている。キャラクターの名前は全て車のメーカーと種類からとっている。(本来はタイトル共に仮につけたものだったが、港浦の太鼓判によってそのままとなった)シュージンは「車の宣伝じゃないですか」と港浦に言っていた。
True human(トゥルー ヒューマン)(静河流)
『赤マルジャンプ』に掲載された静河流の作品。アンケート順位は2位だったが、巻頭やカラーでの掲載ではなかった上、1位の「走れ大発タント」と大した票差はなかった。
世の中を荒廃させた人間を「真人間(トゥルー・ヒューマン)」が次々と倒していく作品。サイコーとシュージンの「ふたつの地球」によく似ており、「この世は金と知恵」以上にエグい。後に流によって「少年誌向け」にリファインされた同名の原稿が持ち込まれた。
青葉の頃(あおばのころ)(蒼樹紅)
『赤マルジャンプ』にセンターカラーで掲載された蒼樹紅の恋愛漫画。蒼樹がストーリーと作画共に手がけている。アンケート順位は3位。
15歳の主人公・麻芽翔一郎(まめ しょういちろう)が県下一女子の制服のスカートが短い高校「私立青葉学園」に入学してくる所から始まる。山久の提言により、今までの蒼樹の作品にはなかったパンチラシーンが所々入っている。サイコーと亜豆、シュージンと見吉の恋愛模様や、中井が雪の中で原稿を描いていた話など、蒼樹の周辺のエピソードを度々元ネタとしており、シュージンに「蒼樹紅の暴露話かよ」と揶揄された。


備考

  • 連載開始した2008年37・38合併号の表紙は夏休みの特別企画として本作以前の全連載作品の合作表紙だったため、本作の表紙の扱いは小さなカットのみだった。2回目が掲載される2008年39号に、1号ずらす形で表紙を飾っている。
  • 2008年48号での巻末コメントにて冨樫義博が「川口先生、ぼくも人物はカブラです。聞いたら他にもいました。がんばります。」[17]と作中キャラクターの川口たろう(真城信弘)に対してメッセージを送った。
  • 本作の連載に伴って、2008年発売の『QuickJapan』81号に特集された。作者の大場・小畑および担当編集の相田聡一のインタビューが掲載され、本作までの道のりや制作上のエピソードについて語っている。
  • 「バクマン。」の連載が始まって以降、この漫画の影響と思われる低年齢層の『WJ』編集部への漫画の持ち込みが増えている[2]
  • 2009年10月16日放送の「サキよみ ジャンBANG!」にて小沢一敬が、「もし自分が実写映画「バクマン。」の監督をするならキャストはサイコーが小沢一敬(監督兼、主演)、シュージンは松本潤、亜豆は南明奈、エイジはケイン・コスギ」と言っていた。その直後に南は即興で、中井を赤井英和、蒼木を千秋にキャスティングした。

書誌情報

  1. 夢と現実 2009年1月5日 ISBN 9784088746227
  2. チョコと赤マル 2009年3月4日 ISBN 9784088746449
  3. デビューと現実 2009年6月4日ISBN 9784088746777
  4. 電話と前夜 2009年8月4日ISBN 9784088747194
  5. 文集と写真集 2009年11月4日 ISBN 9784088747538
  6. 無茶と根性 2010年1月4日 ISBN 9784088747880

ラジオドラマ(VOMIC

ジャンプ専門情報番組「サキよみジャンBANG!」にて、2009年6月に放送された(各3分、全4話)。7月から集英社ヴォイスコミックステーションサイト「VOMIC」にて配信。

テレビアニメ

2010年秋より、NHK教育テレビジョンにて放送予定。全25話(予定)。

スタッフ

編集者

脚注

『バクマン。』〈ジャンプ・コミックス〉については『○巻』の形で表記。


  1. ^ 2010年1月現在
  2. ^ QuickJapan』81号掲載のインタビューより。
  3. ^ 「7ページ 笑顔と赤面症」『1巻』202 - 203頁。
  4. ^ 「1ページ 夢と現実」『1巻』62頁。
  5. ^ 「3ページ ペンとネーム」『1巻』107頁。
  6. ^ 『週刊少年ジャンプ』2008年50号の久保帯人による巻末コメント『よろしく服部さん!(アフロ)』
  7. ^ 集英社2010年度定期採用HP『2005年入社先輩紹介ページ』
  8. ^ 麻生周一『ぼくのわたしの勇者学: どきどきクラスチェンジ!』ジャンプ・コミックス、2008年第1刷発行、194頁参照
  9. ^マンガ・エロティクスF』vol.54、太田出版
  10. ^ <バクマン。>マンガ家目指す少年たちの物語 「デスノート」コンビが原作 来秋アニメ化
  11. ^ 『WJ』の編集部は3つの班に分かれており、3人の副編集長がそれぞれの班をまとめている。
  12. ^ 1人の編集者が同時に3本もの連載を担当することはできない為
  13. ^ 2009年4月17日放送分の『サキよみ ジャンBANG!』にて判明。
  14. ^ 『週刊少年ジャンプ』2008年32号、尾田栄一郎の巻末コメント
  15. ^ 2009年12月4日放送分の『サキよみ ジャンBANG!』「ONE PIECE」特集より。
  16. ^ 集英社採用サイト内『DEATH NOTE』担当編集者への公開質問状
  17. ^ 「5ページ 時と鍵」にて、カブラペンに対してサイコーが「線の強弱は出にくいけど逆に一定の太さの線は描きやすい」「絵に味も雰囲気もでない」「川口たろうはギャグ漫画だからギリギリありだった」と酷評をしている。

関連項目

外部リンク

このマンガがすごい!」オトコ編1位
2009年版
聖☆おにいさん
中村光
2010年版
バクマン。
大場つぐみ(原作)
小畑健(漫画)
2011年版
-
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Text is available under GNU Free Documentation License.
動画検索:バクマン。
バクマン。の動画検索結果を表示しています。
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BAKUMAN 72 バクマン。 72話 ネタバレ
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バクマン。 真城最高 1/3-ペン入れ
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バクマン。69 ネタバレ 特別な仲と田舎 Bakuman69
再生回数:2,702回評価:なし提供:You Tube
  
04:53
バクマン。 真城最高 2/3-ペン入れ
再生回数:5,490回評価:提供:You Tube
  
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