リーゼント(regent style)は、ポマード、ワックスなどの整髪料で両サイドの髪を流し、後頭部でぴったり合わせた側頭部から後頭部のスタイルを指す。
日本では誤解され前髪を高くしたヘアスタイルを指す傾向にあるが、こちらの前髪を高くした髪型はポンパドール (pompadour)、俗的には'POMP:ポンプ’と呼ぶのが正しく、イギリスを始め欧米ではクイッフ(Quiff)とも呼ばれ、1940年代~現代のテディーボーイ達に愛され続けている。
イギリス、ロンドンにある大通り、ウエストエンドの「リージェント・ストリート (Regent Street) 」がその名前の由来。両サイドの髪を撫で付け、後頭部でぴったり合わせた髪型を上から見た流れ(両側頭部から流し、後頭部で合わせる)が、この大通りの軌道(膨らんで合流)に似ていることから(前髪を指すものではない)。
現代の単純なスタイルとは異なり、1950年代のロックアンドローラーやロカビリアンの髪型は頭頂部をフラットトップ(頭頂部を短く刈り込んだスタイル)にし、後頭部をリーゼントまたは大変お洒落な「ダックテール」(ducktail:後頭部で髪を合わせた容がアヒルの後ろ姿に似ていることから)というデザイナーズスタイルが流行した。リーゼント、ダックテール共に櫛で後頭部に縦筋を入れたアルファベットのIの字型 (後頭部上部から襟足までぴったりと合わせた容)である。http://www.youtube.com/watch?v=eb_qi5LSd5I&feature=related
また、1950年代のロカビリー達の間でも後頭部をリーゼントスタイル(ダックテール)にし、前髪をポンパドールにした合わせ技に人気があったが、現代の直線的なものと異なり、櫛でいかに美しく色気のある曲線に梳かし立てるかを競った(1955年頃のエルヴィス・プレスリーのポンパドールは美しい'曲線'である)芸術的なものであった。
RCC中国放送の調査では、現在の日本で見られるリーゼントスタイルは、戦後尾道市の理容師・小田原俊幸(1922年~)によって確立されたものだという。
日本でも戦後、米国の影響下1950年代にロカビリーと共に流行したが面倒なダックテール、リーゼントスタイルは数年で終わり、1960年にはリーゼントとのコンビネーションスタイルであるポンパドールだけが残された(ポンパドールをリーゼントと混同する誤解の原因であると考える)。
その後1980年代に入りロンドンの50'sリバイバル、プレスリーなどのロカビリー(正確にはロカビリーはダックテールスタイルであり、ツイスト{1960~61年に流行した黒人ダンス}ではなくバップ{戦後に流行した‘タップ’より強く‘バップ’する黒人ダンス}を踊る1950年代スタイルである)ブームとともに流行は東京に飛び火し・竹下通りにたむろするロックアンドローラー族の若者たちなどはこぞってポンパドールスタイルにダックテール、リーゼントを愛用した。
不良やヤンキーの代名詞と認識される原因として『横浜銀蠅』がパンチパーマをかけたポンパドールスタイルであったためと考えられる。リーゼントスタイルではない。
小田原は2008年現在も現役で、現役生活70年。2006年9月18日、中国放送の敬老の日特集で、84歳とは思えぬ鮮やかなはさみ捌きを披露し、「まずは90歳まで現役でいること。それから95歳、100歳。理容師の長寿世界一を目指したい」と意気込みを語った。
※ちなみにこの原則を作ったのは『あぶない刑事』や『西部警察』などで有名な、云わずと知れた舘ひろしである。
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