二重純血犬種(にじゅうじゅんけつけんしゅ)とは、二種類の純血犬種を交配して生まれたものを基礎として、両親の良点を組み合わせるために作られた犬種の事である。英語では俗にハイブリッド・ドッグ(Dog Hybrid's)などとも呼ばれ、近年作出された二重純血犬種の愛玩犬はしばしば是非を問う論議が行われることもある。
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二重純血犬種とは、上記にも述べたように二種類の純血犬種を掛け合わせ、それを何世代にもわたってブリーディングし、姿は両親の中間に固定されたものを指す。
二重純血犬種誕生の例として、ここではキャバプーを挙げる。まず、両親となるキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルとミニチュワ(又はトイ)・プードルを数つがい用意し、交配する。そして、それによって生まれた子であるF1(雑種第1代、ハーフ犬とも呼ばれる)同士を交配し、F2(雑種第2代)を誕生させる。F2はクオーター犬とも呼ばれ、この犬が更に2世代交配する事によって生まれたものが初めて二重純血犬種と呼ばれる。
なお、日本のペットショップで見かける個体(「○○×△△」と表示がされているもの)は殆んどがハーフ犬であり、二重純血犬種ではない。
二重純血犬種は近年になってから始まったものではない。古くから犬質を向上させたり、もともと持っていない能力を植えつけるために異種交配が行なわれる事はしばしばあった。その組み合わせは膨大で数えられないほどだが、そのうちの数種類が二重純血犬種として発展し、現在も健全な固有の犬種となった。以下がその例の一つである。
ガードドッグや狩猟犬の他にも、目的があって作出された二重純血犬種が存在する。これらはからだの不自由な人を介助するための盲導犬・介助犬として使役されるものである。なお、以下の二重純血犬種を作成するための親犬は厳正な検査を合格したもののみが使用されており、決して即席で作られたものではない。
なお、ラブラドゥードルにはスタンダート、ミニチュワ、トイの3つのサイズ階級があり、近年はプードルとラブラド-ル・レトリーバーだけでなくアイリッシュ・ウォーター・スパニエル 、カーリーコーテッド・レトリバー、 アメリカン・コッカー・スパニエル、 イングリッシュ・コッカー・スパニエルなどの犬種が血統に加えられ、ラブラドゥードルは二重純血犬種ではなくなった。
ここ数十年の間に、ペット用の二重純血犬種の数は爆発的に増加し、特にアメリカで作出されたものは数え切れないほど多い。論争のはじまりは、1960年代に作出されたコッカープー(Cockapoo)というコッカースパニエルとプードルの交配を基に作出された二重純血犬種を認定するか否かということであった。ブリーダーは単に家庭用の愛玩犬種を作出しただけだと主張したが、伝統を守る両犬種のブリーダーたちは真っ向に反対している。この論争の最中にも同じような犬種プードルを用いた二重純血犬種(#プードル・ハイブリッドを参照)の作出が流行し、多数の犬種ができ、純血種のブリーダーたちの悩みの種となっている。今でもそれらを廃止しようとする純血種のブリーダーと、存続させようとする二重純血種のブリーダーの対立は続いている。
存続派
否定派
プードル・ハイブリッド (Poodle hybrid) とは、その名の通りプードルを片親として用いて作られた二重純血犬種の事である。プードルの毛はアレルギー反応が起こりにくく、また性格もよくしつけがしやすいために、よくペット用の犬種を作るために使われている。
プードルハイブリッドの多くは小型で、人気の愛玩犬種をメス親種に持つものだが、盲導犬用のラブラドゥードル、ゴールデンドゥードルの他、巨大な介助犬用のセント・バードゥードゥル(英;St. Berdoodle、セント・バーナードとスタンダード・プードルの交配を基に作出)のような大型のものも少数存在する。
かつて1960年代にブレイクしたコッカープーを模倣して同年代に作出された二重純血犬種は確認されているだけで17種にも及び、アメリカ国内でそれらを飼う事がとても流行していた。それらはみな同じようなうたい文句を売りにし、「雑交種を基にしているので丈夫」だとか、「面白い犬種名」といった看板を掲げていた。
しかし、伝統を守る犬学者や純血種のブリーダーらによる活動によってそれらの売りのみを語る二重純血犬種のブリーダーは減り、それぞれの種独自のデザインされた能力や魅力を新たな売りにする者が増え、一旦二重純血種の数の増加が穏やかになった。そしていつしか二重純血犬種のブームは鎮静化の方向へ向かっていった。
ブームが去ると、かつて人気であったプードル・ハイブリッド種が大量に棄てられるなど新たな問題も発生した。流行でもてはやされ、需要が高く愛されていた犬が易々と棄てられるのは、なんとも皮肉な話である。
ただ外見や特性などを重視して作られた二重純血種は現在でも禁止が求められており、中には既に禁止されたものもある。ここでは、その中で外科的に問題があった二重純血種の例を挙げる。
なお、2008年現在のところ、ラブラドゥードルやゴールデンドゥードルなどの使役目的がある種を除き、大半の新しい二重純血犬種が犬種でないと批判され、作出の中止が求められている。