仙人(せんにん)は、中国の道教において、主に高い山の上や仙島、天上など仙郷にて暮らし、仙術をあやつり、不老不死を得た人を指す。羽人、僊人ともいう。(中国の)東海に蓬莱、方丈、瀛洲の三つの仙人の島(三島)があるともいう。仙人がいる、あるいはそこにいけば仙人同様になれる聖地を故事になぞらえ桃源郷と呼ぶこともある(桃花源記)。仙人の伝記集として前漢末には劉向の『列仙伝』、東晋には葛洪の『神仙伝』が記され、『封神演義』『八仙東遊記』など古典小説や戯曲にもよく登場する。ヨーロッパの隠者に類似する。また、仙人になるための修行である仙道=不老不死を追求する技術ということから、シルクロードを通じ、ヨーロッパの錬金術と相互に影響しあった部分もある。
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仙人は基本的に不老不死だが、自分の死後死体を尸解(しかい)して肉体を消滅させ仙人になる方法がある。これを尸解仙という。羽化昇天(衆人のなか昇天することを白日昇天という)して仙人になる天仙、地仙などがあるが位は尸解仙が一番下である。西遊記において孫悟空は「妖仙」などと蔑称されている。神仙、真人もほぼ同義だが、用いられ方にニュアンスの違いがある。仙人になるために修行をする者は「道士」(羽士)「方士」と呼ばれる。後世専ら、道士は道教修行者一般をさした。方士である徐福は秦の始皇帝の命を受けて東海の仙島に仙薬を求めて出航した。徐福は日本に逢着したともいわれ、日本各地に徐福伝説が残る。中国の名軍師太公望や諸葛亮なども仙術を修得していたと付会された。なお、一般には老人男性の姿でイメージされていることが多いが、韓湘子など若々しい容貌で語られる者や、西王母、麻姑仙人(仙女)などの女性も珍しくない。因みに「マゴノテ」とは、痒い時、爪の長いとされる麻姑仙人の手で掻いてもらったら快適であろう、ということからつけられた名称である(「孫の手」は当て字)。
修行方法には呼吸法や歩行法、食事の選び方、住居の定め方、房中術までさまざまな方法がある。いずれにせよ心身の清浄を保ち気としての「精」を漏らすことは禁物であり、「精」を練り気、神に変え仙人となるための仙丹にまで練らなければならない。また派によっては呪符や呪文を用いることもあった。
詳細は「内丹術」を参照
詳細は「房中術」を参照
そのほか仙人を参照のこと。
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