大脳皮質(だいのうひしつ、Cerebral cortex)は大脳の表面に広がる、神経細胞の灰白質の薄い層。その厚さは場所によって違うが、1.5~4.0mmほど。大脳基底核と呼ばれる灰白質の周りを覆っている。知覚、随意運動、思考、推理、記憶など、脳の高次機能を司る。神経細胞は規則正しい層構造をなして整然と並んでいる。両生類から見られる古皮質と、哺乳類で出現する新皮質がある。個体発生の初期には古皮質が作られ、後に新皮質が作られる。アルツハイマー病ではβアミロイドの沈着による斑が観察される。
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大脳は表面から見ると多数のしわが走っていることが特徴的である。このしわによるくぼみを脳溝、ふくらみを脳回と呼ぶ。とくに外側を横に伸びる外側溝(シルヴィウス溝)と縦に伸びる中心溝はよく目立ち、解剖的区分の目安として重要である。
大脳新皮質はおおまかに前、後、内、外、上、下、島の7つの領域に分けられる。
大脳辺縁系も古皮質や原皮質と呼ばれて大脳皮質に加えることがある。
普通の皮質領域(同種皮質)は神経細胞は規則正しい6層構造をなして整然と並んでいる特徴を持つ。この6層は外側から順に
と呼ばれる。
ブロードマンは、新皮質の6層構造を詳しく観察した結果、皮質の場所によって一部の層が厚くなったり薄くなったりするなど、細胞構築が均一でないことを発見した。ブロードマンは細胞構築の違いに基づき大脳皮質を52の領域(野)に区分した。この区分は現在ブロードマンの脳地図と呼ばれ、脳機能局在論において位置を示す基準としてよく用いられている。たとえば後頭部にある新皮質の17野では、外側膝状体からの軸索を受ける第4層が分厚く発達している。外側膝状体は網膜から入力を受けており、また17野は視覚情報の処理をしていると見なせるデータも多くあることから、この領野の細胞構築的特徴と処理している情報の間には一定の関係があると考えられている。
日本のオープンアクセス文献
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