識字(しきじ)とは、文字(書記言語)を読み書きし、理解できること。英語のリテラシーの訳語と言われている。[要出典]
文字に限らずさまざまな情報の読み書き、理解能力に言及する際には、リテラシーという表現が利用される。
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日本では読み書きとも呼ばれた。読むとは文字に書かれた言語の一字一字を正しく発音して理解出来る(読解する)事を指し、書くとは文字を言語に合わせて正しく記す(筆記する)事を指す。これに計数する事を指す算盤(算盤は本来は計算のための道具であるが、転じて計数そのものを指すようになった)を加えて読み書き算盤とも呼んだ。
日本では江戸時代の庶民向けの教育機関であった寺子屋の主要な科目であった。一方、かつてのヨーロッパでも文字が読めるとはラテン語ができるという意味だった。 また日本の識字率は数百年にわたってきわめて高く、1400年代に日本に来た朝鮮通信使の申叔舟は、日本人は男女身分に関わらず全員が字を読み書きすると記録している。江戸時代に培われた高い識字率が明治の発展につながったという説もある。
この識字能力は、現代社会では最も基本的な教養のひとつで、初等教育で教えられる。生活のさまざまな場面で基本的に必要になる能力であり、また企業などで正式に働くためには必須である。
文字を読み書きできないことを非識字といい、そのことが、本人に多くの不利益を与え、国や地域の発展にとっても不利益になることがあるという考えから、識字率は基礎教育の浸透状況を測る指針として、広く使われている。世界の識字率は第二次世界大戦後、順調に向上しているがまだ世界の全ての人がこの能力を獲得する教育機会を持っているわけではない。主にユネスコなどが識字率の向上を推進している。
全ての文化で文字があるわけではなく、これまでは侵略者がそのような先住民を未開社会と呼ぶことが多かったが、近年では無文字社会と言い換えることが多くなっている。
なお、古くは非識字者のことを「文盲(もんもう)」ないし「明き盲(あきめくら)」と呼んでいたが、これらは視覚障害者に対する差別的ニュアンスを含むことから現在は公の場で使用することは好ましくないとされている。 2ちゃんねる等では、自分の都合のいいように文章を解釈し、訳の分からないことを言う者のことを「文盲」と呼ぶことがある。
文字を読み書きできない非識字(illiteracy) と読み書きを流暢にできる段階 (full fluency) の間に、初歩的な読み書きはできても、読み書きを社会参加のために満足に使いこなせない段階が存在する。これが機能的非識字(functional illiteracy)である。1956年にウイリアム・グレイ(William S. Gray)は識字教育に関する調査研究報告書の中で、「機能的識字(functional literacy)」の概念を明確にして、識字教育の目標を機能的識字能力を獲得することに設定すべきと提言した。
識字率は初等教育を終えた年齢、一般には15歳以上の人口に対して定義される。識字率を計算する場合、母語における日常生活の読み書きができることを識字の定義とする。全世界の識字率は、約75%である。
以下では、UNESCOが公開した2002年時点の国別の識字率を中心に、地域ごとの傾向を示す(ただし、日本の99.8%という数値を含め、これらのデータの信頼性は低い。参考文献を参照) 。人口が1億人以上の国を取り上げた(囲み)が、識字率が特に高い国と低い国をそれぞれの地域について1カ国ずつ示した。アメリカ合衆国、多くのヨーロッパ諸国、オセアニア諸国については他国と比較できる統計が公表されていない。
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