油絵(あぶらえ)は、乾性油若しくは乾性油を主要な固着成分とする媒材で顔料を練り上げたものである油絵具で描画された絵画である。油絵には、油画(ユガ、あぶらえ)、油彩画(ユサイガ)との呼称があり、日本でも伝統的に使用されてきた。また、中国などではもっぱら油画という語が使用される。
何が支持体・基底材、下地であるかによって油絵が規定さることは稀であり、油絵具の他に水性絵具が使用された絵画も大半は油絵として認知される。絵画における乾性油の使用の起源はテンペラ画の光沢を豊にする、ワニスとしての使用に求めることが出来るのだが、しかし、最上層に乾性油を含むワニスを塗布したテンペラ画やアクリルで描いた絵を油絵とは言わない。塗膜の薄い絵画つまり薄塗りの絵画の場合や下層が水性絵具で描画された絵画の場合は、水性絵具の質量が油絵具の質量よりが大きいこともある。
関連項目
参考文献
- 『油彩画の技術 増補・アクリル画とビニル画 』 グザヴィエ・ド・ラングレ 著 黒江 光彦 訳 美術出版社 1974.01 ISBN 4568300304 ISBN 978-4568300307
- 『黄金背景テンペラ画の技法―油絵の母胎、現代の手によみがえるルネッサンスの板絵技法 (新技法シリーズ) 』 田口 安男 著 美術出版社 1978.12 ASIN B000J8K7ME
- 『絵画技術体系』 マックス・デルナー 著 ハンス・ゲルト・ミュラー 著(改訂) 佐藤一郎 訳 美術出版社 1980.10 ASIN: B000J840KE
- 『絵画技術入門―テンペラ絵具と油絵具による混合技法 (新技法シリーズ) 』 佐藤 一郎 著 美術出版社 1988.11 ISBN 4568321468 ISBN 978-4568321463
- 『絵画技術全書』 クルト・ヴェールテ(Kurt Wehlte) 著 ゲルマール・ヴェールテ(Germar Wehlte) 著 佐藤一郎 監修翻訳 戸川英夫 訳 真鍋 千絵 訳 美術出版社 1993.03 ISBN 4568300460
- 『絵具の科学』 ホルベイン工業技術部編 中央公論美術出版社 1994.5(新装普及版) ISBN 480550286x
- 『絵具材料ハンドブック』 ホルベイン工業技術部編 中央公論美術出版社 1997.4(新装普及版) ISBN 4805502878
- 『カラー版 絵画表現のしくみ―技法と画材の小百科』森田 恒之監修 森田 恒之ほか執筆 美術出版社 2000.3 ISBN 4568300533
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油絵具油絵具(あぶらえのぐ)は
油彩に用いられる
絵具。
顔料を
乾性油で練り上げたものは既に油絵具であると言えるが、市販の油絵具にはこの他に様々な物質が混入している。油絵具は乾性油が
酸化し硬化することにより定着する。また近年では、
界面活性剤の添加により水での希釈、水性絵具や水性画用液との混合が可能な、可水溶性油絵具(Water-mixable Oilcolor)も存在する。
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油彩油彩(ゆさい)には、以下の2つの意味がある。
-
油絵具を用いる制作の手法。下層にはしばしば水性の地塗り塗料(絵具)も使用される。
-
油彩画・油画・油絵のこと。
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キャンバスキャンバス()とは、
油彩や
アクリル絵具に使われる
支持体で、カンバス(カンヴァス)とも言う。
キャンバスの布地(画布)は主に
亜麻の繊維から作られるが、
大麻(英語 canvas の語源は
俗ラテン語 cannapaceus 「麻に由来するもの」であり、さらに
ギリシャ語で麻()を意味する Κάνναβις に遡る)、亜麻と大麻の混織、
綿、
合成繊維などから作られる場合もある。使用前に
地塗りが施され、枠に張られるか、木の板か厚紙に糊付けされる。現在
画材店で売られているキャンバス地は既に地塗りを施してあるものが多い。
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