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燃費

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燃費(ねんぴ)



燃費(ねんぴ)は、燃料(ガソリン軽油など)の単位容量あたりの走行距離、もしくは一定の距離をどれだけの燃料で走れるかを示す指標である。

使用する燃料タイヤ空気圧、路面状況、エンジンオイルの種類、積載重量、走行パターンなどで変化する。


目次

測定・表記方法

日本では平地を一定速度で走行した場合の「定地走行燃費」と、実際の公道走行を想定して、発進、停止、アイドリングを含めた「モード走行燃費」とがある。二輪車の場合30km/h(原付自転車)および60km/h(自動二輪車)での定地燃費であらわし、乗用車の場合は「10・15モード燃費」であらわすのが一般的である。

かつては、日本でのモード走行燃費は東京都甲州街道での市街地走行を想定した「10モード燃費」が用いられていたが、現在は首都高速道路など都市高速道路の走行も加えた「10・15モード燃費」が利用されている。10・15モードでは自動車専用道路走行が加わっているため、やや(一割程度)燃費値が良い。

いずれもテストコースやシャシダイナモでの状態の良い車両とプロドライバーの組み合わせによる測定であり、カタログデータはその車両にとっての最高値であるため、市中での一般的なドライバーの運転より良い値となる。また、測定時期のばらつきによる気温湿度気圧などの差は補正されている。

なお、2011年4月からは、全ての車のカタログ表示がJC08モードによる燃費の表示に切り替わることになっている。

燃費表示の傾向

  • 定地燃費は、走行中の加速による燃料消費が無く(部分負荷 = パーシャルスロットルの状態)、実質的な走行より良い数値となる。
    • これは車両総重量に対し、トルクの小さいエンジンを搭載する場合に顕著であり、普通自動車が大きくても数割増程度の差であるのに対し、原付50ccオートバイでは数倍程度にもなる。
    • ただし近年の車両はさまざまな燃費向上技術の投入により、定地燃費と実走燃費の差は縮まっている。
  • モード燃費値は、定地燃費値より実走燃費値に近いが、モード燃費値の測定モードにあわせたチューニング(エンジン特性や変速タイミングなどの設定)をすることで、実走行より不自然によい値となる車両があることが指摘されている。また、測定モードに近い走行(メーカー推奨の省燃費運転)ができないドライバーの場合も、この数値からかけ離れて悪くなる。
  • 「低燃費」とは「低燃料消率」の意・略で、距離に対しての燃料消費量が少ない(=燃費が良い)という意味である。燃費の数値が低い(=燃費が悪い)という意味ではないので、注意が必要である。誤用防止のため「省燃費」と言う場合もある。
  • 日本及び米国等では燃費を表示するのに、「km/liter」や「mile/gallon」といった単位燃料量あたりの走行距離を用いるのに対し、欧州各国では「liter/100km」のように一定距離を走行するのに必要な燃料量を用いる。前者はその数値が「大きいほど燃費が良い」ことになるが、後者では「小さいほうが燃費の良い」ことになる。

燃費と速度

自動車教習所の教本やエコドライブのガイドでは、燃費が最もよい速度は一般道では40キロ~50キロ、高速道路では80キロと記載されている。日本向けに生産された国産車は、エンジンのトルク特性や変速比(トランスミッションデフの歯車比、タイヤ径)、さらに、ATの場合は変速タイミングをこれらに合わせてあるものが多く(排気量により速度域が異なることがある)これらが当てはまるが、パワートレインに日本向けの変更が施されていない欧州車は、一般道、高速道ともに、やや高い速度域で燃費がよくなる傾向にある。

これは、日本で採用されている燃費測定法の10・15モード燃費における走行速度は市街地で20キロ~40キロ 郊外や自動車専用道路で50キロ~70キロであるのに対し、欧州における燃費測定法ECE15では市街地40キロ~60キロ、郊外や高速道路は90キロ~120キロという速度で測定されるためである。欧州各国の規制速度値は日本より全般的に高く、実際の交通の流れも速い。また欧州仕様のディーゼル車においては、それらのガソリン車より、さらに高速燃費に優れている。

このようなことから、日本のメーカーは国内仕様と欧州仕様では測定方法や道路事情に合わせ、設定を変更している。


市販車世界最高燃費

実走行

オートバイ(イギリス1周低燃費記録走行)

カタログ値

オートバイ(30km/hにおける定地燃費)
自動車(モード燃費)

参考

関連項目

外部リンク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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