百円紙幣(ひゃくえんしへい)とは日本銀行券(日本銀行兌換銀券、日本銀行兌換券を含む)の一つ。旧百円券、改造百円券、甲号券、乙号券、い号券、ろ号券、A号券、B号券の八種類が存在する。
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大黒天が描かれていることから「大黒札」と呼ばれている。元々の発行枚数が少なく現存数は非常に少ない(未回収が27枚という記録あり。おそらく現存数は1~2枚)と推測される。図案製作者はイタリア人のエドアルド・キヨッソーネである。
大黒旧券には紙幣の強度を高めるためにコンニャク粉が混ぜられ、そのため虫やネズミに食害されることが多々あったために「改造券」が発行された。旧券と同様に発行枚数が少なく現存数は非常に少ない(未回収93枚という記録あり。おそらく現存数枚程度)と推測される。日本で発行された最も大きな紙幣である。
前期甲号券は組番号に「いろは」を万葉仮名で表記し、通し番号は漢数字であった。後期甲号券は組番号・通し番号共にアラビア数字である。また、裏面に製造年が、和暦で記載されている。
表面のデザインは不換紙幣であるい号券に流用されている。またA号券のデザインもこれに酷似している。
表面のデザインは兌換券である乙号券の流用だが聖徳太子の表情にわずかな違いがある。新円切替の際、い号券に証紙を貼付し、臨時に新券の代わりとした「証紙貼付券」が発行された。
当時、インフレーション抑制の手段として新円切替が行われていた。これはごく短期間のうちに旧紙幣を無効化し(強制預金させ)、代わりに発行高を制限した新紙幣(A号券)を発行するものであった。他のA号券(1,5,10円額面)は粗末とはいえ新デザインで発行されたが、A百円券に関しては、新たなデザインを用意する時間的余裕がなかったため、表面のデザインはい号券の彩色を変更して流用し、識別のために中央下に赤色で新円標識(瑞雲)を入れたものになった。他のA号券では記番号が省略され「組番号」が印刷されていたが、この百円券のみ一枚一枚固有のシリアル番号(記番号)が付されている。新円切替後の紙幣なので現在も有効だが、失効券である乙号券やい号券と間違えないように注意する必要がある。
新円切替では、A号券が新たに発行されたが、粗製ゆえ偽造が横行したり、インフレーションの進行等により新紙幣の必要があったため、順次B号券への移行が進められた。1950年1月にはB千円券、1951年にはB五百円券とB五十円券が相次いで発行された。しかし当時最も流通量の多かった百円券については、「大日本帝国」の文字が残っていたり不必要に大きいなどの欠点を指摘されながらも旧態依然としたA号券がしばらくそのまま使用された。1953年12月になって、ようやくこのB百円券が発行され、現代的な紙幣であるB号券が出そろうこととなった。これにより粗製のA号券の回収が一気に加速した。1966年8月26日、百円紙幣の廃止が閣議決定され、以降は百円硬貨へと推移していった。
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