福島 瑞穂(ふくしま みずほ 1955年12月24日 - )は、日本の政治家、弁護士。参議院議員(2期)。第3代社会民主党党首。内閣府特命担当大臣(消費者及び食品安全・少子化対策・男女共同参画担当)。学習院女子大学客員教授。現在、社会主義インターナショナル副議長も務めている。
経歴
1987年弁護士登録をし、第二東京弁護士会に所属する。その後、フェミニスト・人権派弁護士として、テレビ朝日系「朝まで生テレビ」をはじめとしたテレビの政治討論番組などに出演する。
1998年の第18回参議院議員通常選挙で、社民党に政治姿勢と知名度を買われて比例区から出馬し初当選。以降、社民党神奈川県連合代表、党幹事長などを歴任。
2003年、社民党は第43回衆議院議員総選挙で議席を大幅に減らし、党首の土井たか子が引責辞任した。これを受け、福島が後任の党首に就任する。党首就任後も他党党首と比べて比較的メディア露出が多く、護憲や平和、格差社会の是正などを強く訴えている[1]。
一方で、選挙での大敗により政党交付金が大幅減額されたことを受け、党改革推進委員会を組織し、党事務員に対する指名解雇によるリストラを行い、「“労働者の党”で労働争議か」と批判された[2]。社民党側は、大企業が行うリストラとは性質が違うと反論した[3]が、元党事務員らは不当解雇であるとして訴訟を起こした[4]。
2004年の参議院議員通常選挙で比例区から立候補し再選。
2007年11月1日に期限失効したテロ対策特別措置法の後継法として国会に提出された新テロ特措法案には、テロ対策特別措置法に引き続き反対。2008年1月10日、参議院外交防衛委員会で法案が否決され、参議院の本会議でも否決される見通しとなったことを受けて、与党(自民党・公明党)が日本国憲法第59条に則り再可決を行う方針を示したことに対して「衆議院の再議決は、ここ50年間はなかったことである」として、「与党の数の横暴であり、憲政史上最悪の汚点となる」と反対・批判した。
2008年、社会主義インターナショナル副議長に就任。
2009年3月26日の参院予算委員会において、2009年3月よりの北朝鮮のミサイル発射問題に関して弾道ミサイルが日本領内に落下した場合にこれを迎撃する日本政府の方針を批判した。外相・防衛相によって理解を求める答弁がされたが、これに対しても福島は「当たらない場合は国益を侵害し、当たった場合でも単なる人工衛星だったらどうなるのか」などと迎撃批判を続けた[5]。4月4日、政府の北朝鮮ミサイル発射の誤報に際し、「間違ってミサイル防衛で迎撃していたら先制攻撃にもなりかねなかった」と、攻撃目標が存在しない「迎撃」であるのに先制攻撃が可能であるとの見解を示した[6]。。
2009年9月16日に社民党は民主党・国民新党と連立して鳩山由紀夫内閣を発足させ、自身は内閣府特命担当大臣(消費者及び食品安全・少子化対策・男女共同参画担当)として初入閣を果たした。
現在の日本国会における政党要件を満たす政党の党首のなかでは山口那津男(公明党)とともに数少ない参議院議員である。このため、衆議院通常国会での代表質問などを行うことはできず(参議院では行う)、この役目は社民党幹事長の重野安正などが主に行っている。
人物
- 選挙や著作などでは、名前を平仮名にした「福島みずほ」表記を多用している。
- 登院やテレビ出演の際、緑やピンクなど、明るい色の服を主に着用している。
- 中核派がイニシアチブを取っていると警察庁に指摘をされている[7]「百万人署名運動」では、呼びかけ人を務めている[8]。
- 中核派と同じセクトの逮捕者の弁護活動をしたことや同派が関連する集会に出席したことに絡めて、福島は「中核派シンパ」だと「公安関係者」がコメントしたという記事が週刊新潮[9]に掲載されたことがある。
活動
政策
発言
- 2005年の第44回衆議院議員総選挙で自民党が大勝した前後において、「郵政よりも大切な問題がある」「国民は全ての問題で自民党を支持したわけではない」との旨の、国民は「郵政民営化」についての限定的な政策について、自民党を支持したとする意見を表明した[24]。
- 自民党内において新総裁・新内閣が誕生した際は記者会見や党・個人のHPにおいて「極めて古い自民党内閣」「いくら総裁が代わっても政権が変わらなければ意味はない」との旨の意見を発表する[25]。福田康夫内閣発足の際は「民意を得ていない」と批判した。
- 安倍内閣について「僕ちゃんの投げ出し内閣」[26]、福田康夫内閣については「国民投げ捨て内閣」[27]などと評した。
- 自身の政党観について2005年8月21日付けの自身のブログ福島みずほのどきどき日記にて、「自民党と民主党はカレーライスかライスカレーかの違いでしかなく、私たちの社民党はオムライスであり、カレーライスでもライスカレーでもないのだ」と語っている。
- 2008年11月19日、元厚生次官が立て続けて襲撃された事件について、事件発生後の会見で、行為を肯定するものではないとしながらも、「ここまで追い詰めた政府の責任は厳然と存在する」と述べた。
- 入閣後の2009年12月、普天間基地移設問題について、「鳩山内閣が万が一、辺野古沿岸部に海上基地をつくるという決定をした場合には、社民党にとっても、私にとっても、重大な決意をしなければならない」と述べ、基地問題の解決のために、連立政権からの離脱も辞さない覚悟で基地を国外・県外へ移設させる強い覚悟を示した。
- 2010年1月12日、東京都内で開かれた、在日本大韓民国民団(民団)中央本部の新年会で、「社民党も先頭に立って(永住外国人に地方参政権(選挙権)を付与する法案を)一緒に成立させたい」と発言した。[28]
不祥事
- 2009年3月4日、自らが代表を務める「福島みずほ事務所」(東京)において、少なくとも平成18年度までの数年間、雇用する私設秘書2人について労働保険に加入させていなかったことが発覚した。同事務所は「17年ごろに雇用を始め、労働保険加入の手続きを開始したが、委託事務組合との折衝などで遅れてしまったようだ」と釈明したが、福島は、2008年12月、舛添要一厚生労働相に対する「非正規労働者支援の緊急申し入れ」の中で、「多くの非正規労働者が雇用保険の加入漏れの恐れがあることがわかった。非正規労働者が、資格がありながら雇用保険に加入していない実態を掌握する措置を講ずること」などを求めており、「両党とも派遣社員などの労働保険未加入を批判していながら、党首自らの事務所で同様の問題を抱えていたことになる。」との批判を受けた[29]。
略歴
著作
単著
- 1989年8月 『夫婦別姓はいかが』ピースネット企画
- 1990年6月 『男たちの誤算』径書房、ISBN 4770500858
- 1990年8月 『福島瑞穂の時代探検 弁護士の眼で見た女と男の関係学』明石書店、ISBN 4750303232
- 1990年8月 『セクシュアル・ハラスメント撃退マニュアル』日本評論社、ISBN 4535578885
- 1991年7月 『ラブ・チャイルド 婚外子差別を超えて』亜紀書房、ISBN 4750591130
- 1992年1月 『結婚と家族 新しい関係に向けて』(『岩波新書』)、岩波書店、ISBN 4004302072
- 1992年7月 『産まない選択 子供を持たない楽しさ』亜紀書房、ISBN 4750592080
- 1994年3月 『出すぎた杭は打たれない 福島瑞穂対談集』NTT出版、ISBN 4871882810
- 1995年2月 『もっと「男を磨いて!」 セクシャルハラスメント・家族法について 開かれた人間関係をめざして 講演録』自由人権協会、ISBN 4915723127
- 1995年12月 『結婚はバクチである 本当のパートナーシップを育てるために』大和書房、ISBN 4479780297
- 1996年6月 『福島瑞穂の落第子育てノート』主婦の友社、ISBN 407218845X
- 1996年12月 『どうなる?夫婦別姓』自由国民社、ISBN 4426487005
- 1997年4月 『福島瑞穂の夫婦別姓セミナー これからの「家族のカタチ」を考える』自由国民社、ISBN 4426487013
- 1997年4月 『福島瑞穂の「別れるかも」』婦人生活社、ISBN 4574701102
- 1997年7月 『裁判の女性学 女性の裁かれかた』有斐閣、ISBN 464118285X
- 1997年7月 『弁護士が見つめた揺れる女たち 男と女・結婚・家族・仕事』海竜社、ISBN 4759305114
- 1998年6月 『福島瑞穂的弁護士生活ノート』自由国民社、ISBN 4426487021
- 1998年9月 『セクシュアル・ハラスメント』有斐閣、ISBN 464128007X
- 2001年1月 『福島瑞穂の新世紀対談 おもしろく生き抜いてみよう』明石書店、ISBN 4750313637
- 2001年2月 『トクする結婚。ソンする結婚。 ふたりで楽しく人生を分かち合う方法』大和書房、ISBN 4479780718
- 2001年9月 『使いこなそう!ドメスティック・バイオレンス防止法』明石書店、ISBN 4750314641
- 2001年10月 『あれも家族これも家族 個を大事にする社会へ』岩波書店、ISBN 4000220047
- 2003年6月 『福島瑞穂のいま会いたいいま話をしたい 暗い時代を楽しく生きる元気が出るビタミン本!』明石書店、ISBN 4750317500
- 2003年10月 『福島みずほの刑務所の話』現代人文社、ISBN 4877981756
- 2004年5月 『女性が政治家になって何が変わるか 市民派の政治論』明石書店、ISBN 4750319074
- 2004年6月 『福島みずほの日本再生 生きにくいぞニッポン!! 』ロゼッタスト-ン、ISBN 4947767006
- 2006年5月 『憲法は誰のもの』明石書店、ISBN 4750323349
- 2007年6月 『憲法学校 “憲法と私”を考える集中授業』明石書店、ISBN 4750325686
- 2007年6月 『憲法を手に格差と戦争をくいとめよう 福島みずほ対談集』明石書店、ISBN 4750325805
- 2007年12月 『格差社会を変える あたりまえに働きたい!安心して暮らしたい!』明石書店、ISBN 4750326968
- 2009年6月 『娘たちへ ~母から娘に伝える人生に大切な80の知恵~』岩崎書店、ISBN 4265801862
共著
- 1989年9月 『楽しくやろう夫婦別姓 これからの結婚必携』明石書店、ISBN 4750302686
- 1990年7月 『買う男・買わない男』(共著者・中野理恵)、現代書館/新装版(1995年3月)、ISBN 4768455786
- 1991年7月 『うちの会社にかぎって コミックで考えるS.H.(セクシュアル・ハラスメント)』(共著者・うしおゆうこ)、第三書館、ISBN 4807491091
- 1993年8月 『夫婦別姓 家族をここからかえる』(共著者・千葉景子)、日本社会党機関紙局、ISBN 4930886651
- 1994年6月 『若い女性の法律ガイド』(共著者・大谷恭子)、有斐閣、ISBN 4641026998/復刊、ISBN 4641027323/第三版、ISBN 4641027536
- 1994年9月 『日本の家族を考える 女・男・家族のゆくえ』(共編者・吉武輝子など)、ミネルヴァ書房、ISBN 462302458X
- 1995年3月 『愛の処方せん 身の上相談読本』(共著者・橋本治)、毎日新聞社、ISBN 4620310387
- 1995年5月 『子育てノート いつも父親、ときに母親』(共著者・林望)、徳間書店、ISBN 419860293X
- 1996年4月 『破防法とオウム真理教』(共著者・滝本太郎)、岩波書店、ISBN 4000033387
- 1996年6月 『非婚の母(シングルマザー)志願』(著者は水上洋子)角川書店、ISBN 404883441X
- 1999年10月 『ビデオで女性学 映画のなかの女性を読む』(共著者・井上輝子、木村栄、西山千恵子、細谷実)、有斐閣、ISBN 4641086400
- 2000年9月 『「憲法大好き」宣言』(共著者・佐高信)、社会思想社、ISBN 4390604368
- 2004年3月 『神は「憲法」に宿りたまう』(共著者・佐高信)、七つ森書館、ISBN 482280478X
- 2005年3月 『みんなの憲法二四条』(編集)明石書店、ISBN 4750321109
- 2006年6月 『あたらしい教科書〈5〉結婚』(共著者: 板本洋子、岩下宣子、中山庸子)、プチグラパブリッシング、ISBN 490326730X
- 2007年5月 『本当に憲法改正まで行くつもりですか?』(共著者: 山口二郎、倉田真由美)、実務教育出版、ISBN 4788926202
- 2007年6月 『ワーキングプアの反撃』(共著者: 雨宮処凛)、七つ森書館、ISBN 4822807452
- 2009年4月 『反貧困と派遣切り 派遣村がめざすもの』(共著者: 湯浅誠)、七つ森書館、ISBN 4822809870
出演番組
脚注
関連項目
外部リンク
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