ローマン体(ローマンたい、roman type)とはアルファベットの書体のひとつ。狭義にはタイムズ・ニュー・ローマンのようなセリフ体書体と同義に用いられる。広義にはセリフの有無にかかわらず、イタリック体と対比して傾かずに垂直に立った書体の事を指し、この意味で立体活字や正体などとも呼ばれる。
古代ローマの碑文で用いられた書体ならびに8世紀末のカロリング朝体にルーツを持ち、活字としては1465年に初めて用いられた。現在一般的なローマン体は1470年にジャンソンがデザインしたものがベースとなっている[1]。
よく使われるローマン体の例としては、ギャラモン、タイムズ・ニュー・ローマン、ボドニ、バスカヴィルなどがあげられる。セリフの項も参照のこと。
自然科学
単位やその接頭辞にはローマン体を用いる[2]。
数学や自然科学では、一般に、定数はローマン、変数はイタリックを用いる。これは、ISO[3]や日本物理学会などが定めている。定数としては、ネイピア数 e 、虚数単位 i、光速度 c のような数や量のほか、対数 log、極限 lim、微分 d など内容の定まった数学記号全般が含まれる。ただし、特に e、i、d などは、慣用的にイタリック体で表記される場合も多い。
出典
- ^ インキュナブラ小事典「ローマン体」『インキュナブラ〜西洋印刷術の黎明〜』国立国会図書館、2004年。
- ^ 「国際単位系 (SI)」『計量標準の知識』独立行政法人産業技術総合研究所計量標準総合センター、2003年。
- ^ ISO 31-11:1992、国際標準化機構、1992年。
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