『綺麗』(きれい)は、サザンオールスターズの6枚目のアルバム。1983年7月5日発売。発売元はビクターTAISHITAレーベル。
解説
この作品は本作収録の18thシングル「EMANON」との同発である。同時発売なので厳密にはシングルカットではない。2作品ともジャケット写真を含めタイトル表記以外は同じため、間違えて買う人も多い。この2作品を含む以降の作品は全て発売元がサザン専用のプライベートレーベルビクターTAISHITAレーベルからの発売となった。因みに命名はメンバーの原由子によるものである(ビクタータイシタ参照)。ジャケットに使用されている花は・編曲のみで構成されたアルバムであり、クレジットでは「EMANON」の弦・管編曲者が八木正生であるのみである。
収録曲
シングル収録曲は各シングルで説明しているため、ここでは説明を省略する。
- マチルダBABY
- 赤い炎の女
- 作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:サザンオールスターズ
- スパニッシュ音楽を取り入れた曲で、歌詞はレズについて歌われている。2006年のTHE 夢人島 Fes.では、一般リスナー向けのメジャーな選曲に混じって、一際マイナーな楽曲の1つとして演奏された。
- かしの樹の下で
- 星降る夜のHARLOT
- ALLSTARS' JUNGO
- 作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:サザンオールスターズ
- 18thシングル「EMANON」c/w。
- 当時流行りのテクノに、アフリカンリズムを取り入れた、前衛的ながらも6人だけのバンドサウンドが際立つ一曲。松田のドラムが、スネアを殆ど叩かずタムでビートを刻んでいるのが特徴的。
- そんなヒロシに騙されて
- 作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:サザンオールスターズ
- 原由子ボーカルの歌謡曲で、テクノ色が強い本アルバムの中にあって、アナログ色が特に強い。"ヒロシ"とはメンバーの松田弘から拝借した名前だが、歌詞の内容と本人に直接関係はない。ちなみに現在でこそ漢字の名前"弘"で統一されているが、「勝手にシンドバッド」のオリジナル盤では松田ヒロシと表記されている。ジューシィ・フルーツと高田みづえもカバーしヒット。間奏では男性メンバーによる原に向けたアイドルのファンのような掛け声も収録されている。
- NEVER FALL IN LOVE AGAIN
- 作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:サザンオールスターズ
- 正統派バラードを感じさせる落ち着いた曲調であり、本作のコンセプトであるAOR色は鳴りを潜めた王道バラードになっている。歌詞中に32ndシングル「エロティカ・セブン」のc/wとなる大森作曲のインスト曲「9月の風」のタイトルが織り込まれている。
- YELLOW NEW YORKER
- 作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:サザンオールスターズ
- 前曲から戻り再びAOR色の強いヘビーな楽曲。後1999年に発表された『イエローマン ~星の王子様~』との関連はない。本作の中で特にヘビーなアクセントであり、桑田の声も一際力強い。“AOR”の“R”が突発した印象である。
- MICO
- 作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:サザンオールスターズ
- “MICO”とは歌手の弘田三枝子のことである。弘田は公式にもこの愛称を用いている。
- サラ・ジェーン
- 作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:サザンオールスターズ
- 家出をする少女について歌われた曲。
- 南たいへいよ音頭
- ALLSTARS' JUNGO (Instrumental)
- 作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:サザンオールスターズ
- 同曲のインストゥルメンタル。間奏部分のみ収録されている。演奏時間はわずか43秒と、現時点でサザンの楽曲として、最も収録時間が短い曲である。
- EMANON
- 作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:サザンオールスターズ/弦管編曲:八木正生
- 18thシングル。
- 旅姿六人衆
- 作詞・作曲:桑田佳祐/編曲:サザンオールスターズ
- 当時のリスナーなどには比較的知名度が高い曲。歌詞には“Mr.Suizu”と言う人物が登場するが、これはサザンのステージディレクター水津雄二のことである。この歌詞の前に「華やかな者の影で今 動く男達」とあるが、『華やかな者』はサザン自身、それに続く歌詞はステージを影で支えるスタッフ達を指しており、タイトルは全国でのライブツアーに回るサザンのメンバーを、歌詞はライブのスタッフとファンへの感謝の気持ちを表している。
- この曲は桑田の「ごめん、俺が悪かった」と言うセリフで始まる。こちらは意外に知られていないが、この後に「あ~あ、悪かった」という声も収録されている。後者については誰の声であるかは不明である。どちらも特に重要な言葉と言うわけではなく、桑田の遊び心で呟きを収録したと言う説が有力である。
- テレビ朝日『ワールド・プロレスリング』の特番でエンディング・テーマに起用された事があり、最近では日本テレビ系『ザ!世界仰天ニュース』に出演する加藤大のテーマソングのような形でよくOAされている。また、2006年にフジテレビ系列で放映された『死亡推定時刻』で、クレジットは無かったもののエンディング・テーマに使用され、作中でも登場人物によって繰り返し歌われた。
参加ミュージシャン
外部リンク
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