練馬大根(ねりまだいこん)は、東京都練馬区の特産品の大根である。昭和20年代までは大根の代名詞のような存在であった。
この地域の土壌が関東ローム層であり、この土壌が栽培に適していた。
特徴
- 白首大根系の品種。重さは通常で1~2kg前後、長さは約70-100cmほどにもなる。
- 首と下部は細く、中央部が太い。
- 辛味が強い。
利用法
- 漬物、特にたくあん用として重宝される。
- 辛味が強いことから、大根おろしに利用。
- 煮物、干しダイコンなど。
歴史
- 文献上の初見は、1683年(天和3年)の地誌「紫の一本」(戸田茂睡編)に「ねりま大根・岩附牛旁・笠井菜・千住ねぎ-」とある。
- 諸説あるが、江戸時代の元禄年間の頃、武蔵国北豊島郡練馬村、下練馬村(現:練馬区)で栽培が始まり、享保年間に定着したといわれている。
- 江戸時代末期には、盛岡藩の文献にもその名が出ており、全国的に名が知れていた。
- 明治時代中期~昭和時代初期には生産は最盛期を迎える。
- 1933年(昭和8年)の旱魃や、幾度かの病気の発生があり、次第に減少していく。
- 1945年(昭和20年)の敗戦により、たくあんの大口納入先であった軍が解体される。
- 昭和30年代、練馬区の都市化、及び収穫時の重労働のため、農家はキャベツ等に生産の主体を変更し始める。
- 現在、練馬区ではほとんど生産されていない。10軒程の契約農家によって小規模な生産は続けられている。現在の主な生産地は、神奈川県、群馬県、千葉県などの関東地方であるが、青首大根に押されている。
その他
- 現在生産量が少ない理由として、収穫時の重労働がある。練馬大根の特徴が、首と下部は細く、中央が太いということがあり、収穫で練馬大根を引き抜く際、非常に力が必要である。ある調査によれば、練馬大根を引き抜くには、青首大根の数倍の力が必要であるという。その為、高齢の農家への負担が大きいという。
- 神奈川県特産の三浦大根は、三浦半島の地元の大根と練馬大根の交雑種である。
- 練馬区にある自転車フレームメーカー、タカムラ製作所のブランド名「ラバネロ」(Ravanello、イタリア語で「大根」の意)はこれに因む。
関連項目
外部リンク
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