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日産・GT-R

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日産・GT-R
R35型
フロント
リア
室内
販売期間 2007年-
乗車定員 4人
2人(SpecV)
ボディタイプ 2ドアクーペ
エンジン VR38DETT型 3.8L V6 ツインターボ
最高出力 2007年12月-2008年12月
353kW (480PS) /6,400rpm
2008年12月-
357kW (485PS) /6,400rpm
最大トルク 588N·m (60.0kgf·m)
/3,200-5,200rpm
変速機 6速DCT
駆動方式 4WD
サスペンション 前: ダブルウィッシュボーン
後: マルチリンク
全長 2007年12月-2008年12月
4,655mm
2008年12月-
4,650mm
全幅 1,895mm
全高 1,370mm
ホイールベース 2,780mm
車両重量 1,740kg
1,680kg(SpecV)
先代 スカイラインGT-R
プラットフォーム PMプラットフォーム
-自動車のスペック表-

日産・GT-R(にっさん ジーティーアール)は、2007年から日産自動車が製造・販売しているクーペ乗用車である。なお、生産はすべて栃木工場にて行われる。

目次

概要

これまで日産のスポーツモデルの象徴であったスカイラインGT-Rの後継車種で、初代スカイラインGT-Rから数えて6代目のモデルとなり、GT-Rシリーズとしては第3世代に当たる。車両型式は先代のR34型のスカイラインGT-Rからの通し番号となるR35型で、11代目、V35型以降のスカイラインシリーズとは異なる。先代までは基本的にスカイラインクーペをベースにエンジンサスペンションを強化したチューニングカーであったが、R35型は車名から「スカイライン」が消滅して、車体やドライブトレインがすべて新開発となるなど独立した車種となった。

このモデルは350Z/370Z同様、全世界での販売がなされている。R33型、R34型スカイラインの時代に各100台の台数限定ながらイギリスでスカイラインGT-Rが販売されたという前例はあるが、左ハンドルを用意した世界規模での販売はR35型が初めてとなる。

2007年10月24日に開催された第40回東京モーターショーで量産型の発表が行われ、日本では同年12月6日から発売されている。北米では12月のロサンゼルスオートショーで初公開された。

開発

 
GT-Rコンセプト
(第35回東京モーターショー)
 
GT-Rプロト
(第39回東京モーターショー)

2000年にGT-Rの先行開発が開始され、その成果として2001年の第35回東京モーターショーに出展された「GT-Rコンセプト」が作られた[1]。そして、その発表時には当時日産のCOOで後のCEOであるカルロス・ゴーンによりGT-Rの開発が発表された。

先行開発の際には後のGT-R開発責任者となる水野和敏にもGT-Rの開発の依頼が日産からなされたが、それはFMプラットフォームの延長としての依頼であり、それではGT-Rを日産のシンボルにできないという理由で拒否した。その後、2003年4月から水野は先行開発部署でFMパッケージと同時に構想していた「PMパッケージ(プレミアムミッドシップパッケージ)」を採用した試作車の作成を行っていたが[2]、2003年11月に再び水野へGT-Rの開発の依頼がなされた。その後水野はゴーンにGT-Rの開発の全権を委任され、GT-Rの開発を主管することとなり、2004年1月には本格的な開発が開始された[3]

また、2003年の第37回東京モーターショーのプレス向け会見ではゴーンより市販モデルの2007年秋の発表・発売が明らかにされ、2005年の第39回東京モーターショーではプロトタイプモデルの「GT-Rプロト」が公開された。

メカニズム

パッケージング

日産・PMプラットフォーム」も参照

GT-Rの駆動方式はR32型以降のスカイラインGT-Rと同様に4WDとなり、四輪駆動システムにはR32型以降のGT-Rと同様、アテーサE-TSが採用された。そしてエンジンを車両前方に、トランスミッションを車両後方に配置する、世界初の独立型トランスアクスル レイアウトを採用した「プレミアムミッドシップパッケージ」がとられている。

パワートレイン

日産・VR38DETT」も参照

エンジンは、VR38DETT型 3.8L V6 ツインターボエンジンを搭載する。初期のモデルは最高出力480PS (353kW) を発生し、2008年12月の小改良以降のモデルは485PS (357kW) を発生する。最大トルクは60.0kgf·m (588N·m) である。

トランスミッションは非プラネタリーギア式(通常のはす歯常時かみ合い式)のGR6型6速デュアルクラッチトランスミッションが搭載される。ボルグワーナーの6プレートデュアルクラッチシステムを採用し、1, 3, 5速、2, 4, 6速それぞれに湿式多板クラッチを備え、最速0.2秒での自動変速が可能である(Rモード)。なお、デュアルクラッチはボルグワーナー製のものが採用されているが、トランスミッション内部は愛知機械工業などの日産グループの企業が製造している[4]。また、センターコンソールに配されるセットアップスイッチではトランスミッションのセッティング変更ができ、素早い変速が可能な「R」モード、「ノーマル」モード、滑りやすい路面に合わせた「スノー」モードの3つが選択できる。

横滑り防止機構については、日産の従来の「VDC」ではなく、新たに「VDC-R」が採用された。一般車向けのVDCとは異なり、「ノーマル」、「オフ」に加え、前後トルク配分を生かした制御を行う「R」が追加された。なお、このVDCの特性変更はセンターコンソールのセットアップスイッチで行われる。

シャシ

サスペンションには、フロントにダブルウィッシュボーン式、リアにマルチリンク式サスペンションが採用される。また、ショックアブソーバーにはビルシュタインとの共同開発による電子制御式ショックアブソーバー「Bilstein Damptronic」が採用される。大入力を支えるサスペンションメンバーは、ヨロズ製でパイプを主要骨格とし高剛性化を図り、高精度のサスペンションジオメトリーおよび軽量化に寄与している。ショックアブソーバー特性はセンターコンソールのセットアップスイッチで変更することができ、高速コーナー向けの「R」、「ノーマル」、乗り心地を優先した「コンフォート」の3種類の特性が用意される。

また、2008年12月に行われた一部改良の際にはショックアブソーバー構造を変更し、サスペンションについてもフロントバネレートの向上を行うなどの改良が施され、翌2009年12月の一部改良ではフロントサスペンションのショックアブソーバーおよびスプリングの精度、リアサスペンションのラジアスロッドブッシュ剛性が向上された。

ブレーキは、前後380mmのフルフローティング ドリルドローターに、フロント対向6ポット、リア対向4ポットのブレンボ製モノブロックブレーキキャリパーをラジアルマウントで装着しており、ノーマル状態でもサーキット走行に適応できる状態となっている。

タイヤは、日産車としては初めてランフラットタイヤを標準装備としている。標準ではダンロップ社製「SP SPORT 600 DSST」を装着し、メーカーオプションでブリヂストン社製「POTENZA RE070R」が選択できる。このランフラットタイヤは、走行中にタイヤがパンクしても80km/hの速度でおよそ80kmの距離を走行可能である。なお、タイヤサイズは全車フロントが255/40R20、リアが285/35R20となる。また冬季用タイヤとして、ブリヂストン社製「ブリザックLM-25」をベースにランフラット化されたGT-R専用のスタッドレスタイヤが純正オプションとしてラインアップされる。ダンロップも専用のスタッドレスタイヤを用意している。ホイールは、レイズ社との共同開発となる鍛造20インチアルミホイールが採用されており、またタイヤのリムずれを防止するためのローレット加工が施されている。また安全上の理由から、日産自動車ではGT-R専用のホイール及びタイヤ以外の装着は認めておらず、タイヤの脱着もハイパフォーマンスセンターにて使用したタイヤを切断して新しいタイヤに装着する手順が必要となる。

デザイン

GT-Rのデザインにあたって日産としては最大規模の社内デザイン公募が行われ、世界中の日産のデザイナー約80人からGT-Rのスケッチの応募があった。その後、2005年にはデザイン途中の案をベースとしたコンセプトモデル「GT-Rプロト」が東京モーターショーに出品され、それをベースに市販モデルのデザインの最終決定が行われた[1]。なお、GT-Rプロトはエクステリアデザインのみで、エンジンやトランスミッションは搭載されていなかった。

このモデルでは「スカイライン」の車名は取れたとはいえ、それまでのスカイラインの伝統である2連丸型テールランプは継承されている。また、全長及び全幅などのサイズについては大幅に増加している。

空力性能については、Cd値を0.27としながら、一方でトランスアクスル方式の採用により大幅なダウンフォースを獲得している。リアスポイラーについてはR34型よりも小型化されているが、これはダウンフォースを向上させる形状をとっている[5]

車内においては、340km/hまでのスピードメーターとタコメーター、ギア数表示が装備されている。なおR34型スカイラインGT-Rの場合タコメーターが左でスピードメーターが右という方式を採っていた。また、このR35型でもR34型スカイラインGT-Rの特徴の1つとも言えるマルチファンクションディスプレイ(MFD)を引き続き搭載、R34型に搭載されているMFDよりも大型で多機能なものとなった。MFD画面のデザインはグランツーリスモシリーズを開発しているポリフォニー・デジタルが担当した。エンジンの始動・停止は、センターコンソールにあるイグニッションボタンで行う。また、空力性能を考慮し、ドアノブが収納式となっており、外側からドアを開ける際にはノブを押し込み、反対側から突き出てきたノブを引き開ける形をとっている。

GT-Rは日産車として特別な存在であるということから、本来日産車は全車車名書体をNE-01に統一しているところを、フェアレディZなどと同様、専用書体としている。また、車名ロゴはそれまでのスカイラインGT-Rに用いられていたものと同様、赤文字の「R」が「GT」の下に来るようデザインされ、そのロゴは車両後部だけではなく、フロントグリル、ハンドル、インテリジェントキーなどにも用いられている[1]

なお、2008年12月の一部改良時にはフロントナンバープレートの取り付け位置が変更されたことにより、全長が5mm短縮されている。

ラインアップ

標準車

ベースグレードは「GT-R」となり、日本仕様では加えて、専用の内装色とレザーシートが選べる「ブラック・エディション」、BOSEプレミアムサウンドシステムや盗難防止装置を標準装備する「プレミアム・エディション」が用意される。なお、日本での販売価格は発売当時777万円からとなったが、2008年12月の一部改良でベースグレードが861万円に大幅値上げされた。

SpecV

 
SpecV

2009年2月に発売。エンジンが専用チューニングとなり、スイッチを押すことで最大トルクが一時的に上昇する「ハイギヤードブースト」を搭載し、専用のブレンボ製のカーボンセラミックブレーキ (NCCB: Nissan Carbon Ceramic Brake) を採用した。加えて後部座席を廃止して2シーターとし、バネ下の軽量化を行ったことにより、標準車に比べ合計60kgの軽量化がされている。また、タイヤについては当初高剛性構造とパターンデザインが採用されるブリヂストン製の専用タイヤ「POTENZA RE070R RFT」が装着されたが[6]、2009年12月の一部改良時にショックアブソーバーの特性が変更されたことに合わせ、タイヤもダンロップ製が標準装備となり、POTENZAはオプション設定となった。

前年9月にニスモより発売された「NISMOクラブスポーツパッケージ」に採用されるの軽量レイズ製鍛造アルミホイール、レカロ製カーボンバケットシート、チタンエキゾーストシステムについては、SpecVのために開発されたものであり[7]、それらも装着される。

なお、エクステリアにおける違いは専用のアルミホイールのほか、リアには「GT-R」ロゴの下に「SpecV」エンブレムが装着される。

サーキット走行を熟知したメカニックと専用の設備が必要になるため、日本国内ではハイパフォーマンスセンターの中でも7店舗のみでの販売となる。販売価格は1575万円で、レクサス・LS600hLを抜いて日本車の最高価格を更新した。また、日本国外では2010年に欧州での販売が予定されており[8]。加えて、中東においても発売が予定されている[9]

年表

2001年10月
第35回東京モーターショーに「GT-Rコンセプト」を出品。
2002年8月
R34型スカイラインGT-Rが生産終了。
2003年10月
第37回東京モーターショーのプレス向け会見で、GT-Rの2007年秋の発表・発売が発表。
2005年10月
第39回東京モーターショーに「GT-R PROTO」を出品。
2007年9月26日
車名を「日産・GT-R」とすることが正式発表され、先行予約注文が開始。
2007年10月21日
フジテレビ「新報道プレミアA」でGT-Rが初公開。この時点ではまだバンパーに覆面が施されていた。
2007年10月24日
第40回東京モーターショーで正式発表。
2007年12月6日
日本国内で販売開始。
2008年7月7日
2009年モデルとして米国での販売を開始。
2008年9月1日
ニスモから「NISMOクラブスポーツパッケージ」が発売。
2008年12月8日
一部改良。
2009年2月2日
「SpecV」が発売。
2009年2月26日
認定中古車制度が開始。
2009年5月14日
オーナー向けロイヤリティプランを開始。
2009年12月7日
一部仕様変更。

ラップタイム

2008年4月17日ドイツニュルブルクリンク(北コース)で、データレコーダーとビデオを搭載し市販車よりも車重が50kg重い状態で、開発ドライバーである鈴木利男が運転したGT-Rが、7分29秒3という当時の市販車最速タイムを記録した。

このタイムに関してポルシェから疑惑の声が上がり、ポルシェがアメリカで購入した車両でのテストを行った結果、タイムは7分54秒となった。また同時に計測された911ターボのタイムは7分38秒、911GT2のタイムは7分34秒であった。しかし、両車は様々なメディアにおいて比較されており、動力性能はほぼ互角であることが明白であるため、GT-Rと911にこれほどの差がつくのは不自然である[10]。また、北米仕様車と鈴木がタイムを更新した日本仕様車は装着するタイヤやトルクなどに違いがあるが、北米日産のニール・リーヴはそれでも25秒の差が生じるのは考えにくいと語っている。

このポルシェの異議に対し、日産側はタイム計測に用いた車両が市販車であると公式に反論し[11] 、テストの模様は『ベストモータリング』2008年7月号に収録されておりビデオがラップタイムの証拠になると主張している。

また、ポルシェ側からは、計測時にセミスリックタイヤを装着していたのではないかといった疑問が呈されたが、実際にテストに使用されたタイヤに関しては、製造元の住友ゴム工業がテスト終了後に撮影したタイヤの写真を報道向けに公開している[12]

ちなみに、「ベストモータリング」による筑波サーキット[13]ツインリンクもてぎ[14]の両コースでのサーキットバトルでは、GT-Rが911ターボをラップタイムで3秒以上の大差をつけており、海外のサーキットでもほとんどのテストコースにおいてGT-Rの方が好タイムを記録している。

なお、ニュルブルクリンクでの市販車最速タイム記録は、後にシボレー・コルベットZR1、ダッジ・バイパーSRT-10によって更新された。

その翌年の2009年4月16日には、オプションのダンロップ製SPスポーツ600DSSTタイヤとレイズ製アルミ鍛造ホイールを装着した2008年12月の改良モデルが、同じく鈴木利男による運転で新記録の7分27秒56を記録した。なお、その際は前年のポルシェとの一件があったせいか、複数のメディアを招待しての計測となった[15]。さらに同月23日には、同じく鈴木による運転で再び新記録となる7分26秒70を記録した[16]

日本国外の雑誌による計測

日産によれば、GT-Rの最高速度は192マイル/h(309km/h)である。しかし米Motor Trend誌の計測では、最高速度195マイル/h(313.8km/h)を記録した。また、加速性能では、0-60マイル/h(96km/h)においてlaunch controlを使用した場合は3.2秒、使用しない場合は3.9秒(北米2010年モデルでは3.5秒)を記録した。またCar and Driver誌の計測で、0-1/4マイルを11.5秒、到達時の速度は200km/h、Evo誌の計測で、0-100-0マイル/hは13.9秒、Autocar誌で、0-100マイル/hは8.5秒だった。

整備・実走行

日産・ハイパフォーマンスセンター」も参照

GT-Rの整備や点検は、独自の研修を受けた認定メカニックが存在する「ハイパフォーマンスセンター」に限られる。というのも、かつてのスカイラインGT-Rがノーマルの2倍以上もの高出力マシンに改造されてきた実例を踏まえて、これらを防止する目的で純正のタイヤやエンジンオイルの交換まで、細部まで徹底してハイパフォーマンス・センターで行えるようにハード・ソフト共に整えられていることが特徴である。そのため、純正以外の部品を他店もしくは独自に装着した場合は保証の対象外となる。

また一般にはGT-Rの部品は市販されてないため「ハイパフォーマンス・センター」での整備を行なわないと車両のコンディションの維持は難しい状況となるが、日産ワークスであるNISMOからは保証の対象となるチューニングパーツ(多くはSpecVと同等の性能・品質を維持している)が販売されているほか、保証対象外になるものの多くの社外アフターパーツメーカーからも外装・電装系や吸排気系のチューニングパーツが開発され発売されている。

この特徴的な整備体制や保証体制が自動車業界関係者の間で話題になった。維持費の高さや多数の制約はスーパーカーといえども批判的に捉えられる面もあり、後に純正部品の価格引下げやオーナー向けロイヤリティプランの開始などの維持費低減策が講じられた。

リミッター

ナビゲーションシステムと連動させた国産車初のスピードリミッター解除機能(国土交通省承認済み)も持つ。日産が登録した日本国内のサーキットの特定エリアに入り、ナビゲーションの操作(この際、「保証の対象外となる事を承諾する」旨のメッセージが出るが、ハイパフォーマンスセンターで所定の点検整備を行えば保証は継続出来る)をすることにより、180km/hを超えるスピードを出すことが可能である。なお、リミッターに装着されたメモリには随時、車両の速度が記憶されるようになっており、不正な手段によるリミッターカットが整備時にチェックできるシステムが取り入れられている。

モータースポーツ

SUPER GT

日産・GT-R
SUPER GT仕様
2008年モデル
SUPER GTテスト車両
エンジン 4.5L V8 VK45DE型
最高出力 450PS以上
駆動方式 FR
-自動車のスペック表-

2008年

2008年1月、日産自動車はSUPER GTのGT500クラスに2007年までのZ33型フェアレディZに代わり、2008年シーズンからGT-Rで参戦することを発表した[17] 。車体は特認車両として2009年のレギュレーションを先取りし、大幅な改造がなされたが、エンジンは引き続きVK45DEをベースとした4.5L V8エンジンを使用し、ニスモホシノレーシングハセミモータースポーツKONDO Racingに計5台を供給する。なお駆動方式は、旧スカイラインGT-Rで全日本GT選手権に出場していたときと同様、オリジナルの4WDからFRに変更されている。

参戦車両は、2007年12月2日のニスモフェスティバル2007で公開され[18]、2008年1月11日から開催された東京オートサロンでカラーリングが発表された。さらに、SUPER GTオフィシャルセーフティカーとしても、GT-Rが全戦で使用される[19]

GTデビューとなった2008年3月16日鈴鹿サーキットで行われた開幕戦では圧倒的な速さを見せ、デビューウィンをXANAVI NISMO GT-R、MOTUL AUTECH GT-Rの1‐2フィニッシュで飾った(ちなみに3月15日の予選ではカルソニックインパル GT-Rが3位に入り1-3位グリッドを独占したが、同車は本戦でクラッシュしている)。

デビュー2戦目の岡山、4戦目のセパンでも1-2フィニッシュを飾った(XANAVI NISMO GT-RはGTにおいて10年ぶり2連勝を飾った)。

XANAVI NISMO GT-Rはシリーズ中盤勢いを落とすものの、開幕2連勝を含む3勝を挙げ、ドライバーズタイトルを獲得した。また、GT-Rとしては年間7勝を挙げ、車種別の年間最多勝記録を更新した。

2009年

2年目となる2009年は、NISMOから参戦する車両が前年の2台から1台に減少し、全部で4台体制での参戦となった。ちなみに同年は夏場のコックピット内温度上昇への対策として、シーズン途中の第4戦から、レーシングカーとしては極めて珍しくエアコンを搭載している[20]

3月22日岡山国際サーキットでの開幕戦は3番グリッドからスタートしたKONDO Racing HIS ADVAN KONDO GT-Rが雨のレースを制し、昨年からの連勝を5に伸ばした。その後第3戦(NISMO)・第4戦(ハセミ)・第5戦(NISMO)でもGT-Rが勝利を飾っている。その後もNISMOは順調にポイントを稼ぎポイントランキングトップで最終戦を迎えるが、最終戦ではトラブルもありノーポイントでフィニッシュし、2年連続のタイトルを手に入れることはできなかった。

FIA-GT

日産・GT-R
FIA-GT仕様
2009年モデル
エンジン 5.6L V8 VK56DE型
最高出力 600hp (608PS)
最大トルク 650N·m以上
変速機 6速トランスアクスル
駆動方式 FR
サスペンション 前: ダブルウィッシュボーン
後: マルチリンク
全長 4,730mm
全幅 2,040mm
ホイールベース 2,780mm
車両重量 1,250kg
-自動車のスペック表-

2009年より、FIA-GT選手権のGT1クラスに参戦することが正式に発表された。しかし、テスト的な参戦である事と、2010年から適用される新車両規定に則ってマシンが製作されたため、賞典対象外車輌としてのエントリーとなる。マシンのメンテナンスはイギリスのギガウェーブ・モータースポーツが手掛け、ミハエル・クルム、ダレン・ターナーの2人によってドライブされる。開幕戦シルバーストーン・サーキットは予選11番手からスタートしたが、リアサスペンションにトラブルが発生し、完走は果たせなかった。第2戦はスキップし、第3戦オッシャースレーベンで総合14位、そしてその後の第4戦スパ・フランコルシャン24時間レースに出場して総合13位で完走した。そして最終戦となる第8戦はクラス8位で終えた。

2009年12月6日には2010年モデルのFIA GT1仕様GT-Rが公開され、2010年の参戦が予定されている。なお、2009年にFIA-GTに出場したGT-Rも含め、エンジンは5.6L V8のVK56DE型エンジンを搭載し、駆動方式もSUPER GT仕様車同様にFRとなっている。

その他

NISMOから2008年、パーツやMOTULの特殊オイルの開発のために十勝24時間レースに参戦し、総合21位で完走した。前述の通りSUPER GTにおいては駆動方式をFRに変更しているため、オリジナルの4WD機構を維持した形でのレース参戦はこれが初となる。

受賞

2007年
  • あなたが選ぶカー・オブ・ザ・イヤー 大賞、スポーツカー・オブ・ザ・イヤー
  • トップギアアワード スーパーカー・オブ・ザ・イヤー(イギリス)
  • トップギア ベスト・スーパーカー(シンガポール
  • ミドルイーストカー カー・オブ・ザ・イヤー(中東)
2008年
  • 日本カー・オブ・ザ・イヤー MOST ADVANCED TECHNOLOGY賞、10ベストカー
  • カービューイヤーカー 国産車、特別賞
  • 日経優秀製品・サービス賞 最優秀賞 日経産業新聞賞
  • エボマガジン カー・オブ・ザ・イヤー(イギリス)
  • ポピュラーメカニックス Automotive Excellence Awards (Design)(アメリカ)
  • オートエキスプレス ニュー・カー・ オナーズ、スポーツカー・オブ・ザ・イヤー、パフォーマンスカー・オブ・ザ・イヤー(イギリス)
  • オートカー ドライバーズカー・オブ・ザ・イヤー(イギリス)
  • ジャパニーズ・パフォーマンス カー・オブ・ザ・イヤー(イギリス)
  • ビークル・ダイナミクス・インターナショナル カー・オブ・ザ・イヤー(イギリス)
  • パフォーマンス・カー カー・オブ・ザ・イヤー(イギリス)
  • カー・マガジン ベスト・カー・オブ2008(イギリス)
  • ミドルイーストカー ベストパフォーマンスカー(中東)
  • トップギア(アラビア版)スーパーカー・オブ・ザ・イヤー(中東)
  • プレイボーイ・カー・オブ・ザ・イヤー カー・フォー・タフ・メン(ポーランド
  • ポピュラーサイエンス オートテック・グランドアワード・ウィナー
2009年
  • スポーツニッポン キング・オブ・カー
  • エドモンズ.com 編集者が最も欲しい車(アメリカ)
  • モータートレンド カー・オブ・ザ・イヤー(アメリカ)
  • オートモビルマガジン カー・オブ・ザ・イヤー(アメリカ)
  • インターナショナル・カー・オブ・ザ・イヤー(アメリカ)
  • ホワット・カー? パフォーマンスカー・オブ・ザ・イヤー(イギリス)
  • ケリーブルーブック ベストリセールバリュー賞(アメリカ)
  • オートナーブ・チャイニーズカナディアン・コンシューマーズ・カーチョイス・アワード ベストパフォーマンスカー(カナダ
  • 世界・カー・オブ・ザ・イヤー ワールド・パフォーマンスカー

脚注

出典

  1. ^ GT-Rのすべて デザイン・インタビュー
  2. ^ GT-Rのすべて もうひとつの開発ストーリー
  3. ^ GT-Rのすべて 開発ストーリー
  4. ^ 【日産 GT-R 発表】0.2秒で変速可能なデュアルクラッチ・トランスミッション Response.
  5. ^ GT-Rのすべて メカニズム詳密解説
  6. ^ ブリヂストン、「GT-R Spec V」に標準装着タイヤを納入
  7. ^ NISSAN GT-R 「SpecV」を発売 NISSAN PRESS ROOM
  8. ^ 日産、ニュルブルクリンクサーキットに「ニッサン・スポーツカー・ショップ」をオープン NISSAN PRESS ROOM
  9. ^ 日産、GT-Rの高性能車発売 2月から月10台限定 西日本新聞
  10. ^ 日産 GT-R 対 ポルシェ 911 場外バトル勃発 Response.
  11. ^ Nissan Motor Company Ltd. (09). "NISSAN GT-R TEST PROCEDURES" (英語). autoblog. 2009-05-01 閲覧。
  12. ^ 続報!! 日産 GT-R 対 ポルシェ 911ターボ 場外バトル msn自動車
  13. ^ ベストモータリング2008年3月号
  14. ^ ベストモータリング2008年5月号
  15. ^ 日産 GT-R、ニュルのラップタイム更新…7分27秒56!! Response.
  16. ^ NISSAN GT-Rがニュルブルクリンクラップタイムを更新 あわせてオーナー向けロイヤリティプランを開始 NISSAN PRESS ROOM
  17. ^ 日産自動車のプレスリリース(2008年1月31日)
  18. ^ NISMO FESTIVAL at FUJI SPEEDWAY 公式ページ
  19. ^ SUPER GT HOT NEWS(2008年3月1日)
  20. ^ 【SUPER GT 第4戦】決勝…次代の日産エース 安田、GT-R で熱暑のセパンを制す - response.jp・2009年6月22日

参考文献

関連項目

外部リンク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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2008年のSUPER GT
2008年のSUPER GTは、2008年3月15・16日に鈴鹿サーキットで開幕し、2008年11月8・9日に富士スピードウェイで閉幕した全9戦のシリーズである。
関連8百科事典ウェブ画像動画
2009年のSUPER GT
2009年のSUPER GTは、2009年3月21日・22日に岡山国際サーキットで開幕し、2009年11月7日・8日にツインリンクもてぎで閉幕した全9戦のシリーズである。
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韓国日産
韓国日産株式会社 (Nissan Korea Co., Ltd.) は、2004年2月に設立された日産自動車韓国における販売を行っている企業である。 2009年6月現在の段階で、新規オープンする仁川も含めて販売店が国内に5店舗(残4店舗はソウル江南区「JJモーターズ」、ソウル・瑞草区「ハンミオートモーティブ」、盆唐区「SKネットワークス」、釜山「パシフィックモーターズ」)しかないため、同じルノー傘下であり提携先でもあるルノーサムスン自動車のディーラー整備網も利用している。 尚、インフィニティブランドに関しては江南区のJJモーターズ斜向かいにある「SSモーターズ」や瑞草区の「ハンミモーターズ」など国内に4店舗を有する。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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